内田洋行

株式会社内田洋行について

株式会社内田洋行（UCHIDA YOKO CO., LTD.）は、情報システム、教育システム、オフィス構築を手がける専門商社です。創業以来、時代の変化に対応しながら事業領域を拡大し、現在は情報分野を基盤事業として、独自のユビキタス関連事業を推進しています。

事業概要

内田洋行は、事務用机、椅子、プレゼンテーション機器などのオフィス家具の販売を主力としていますが、単に商品を販売するだけでなく、空間全体の提供を重視しています。そのため、情報システム環境のネットワーク構築、防災設備、業務上の課題を解決するビジネスソリューションの提供など、幅広い事業を展開しています。また、学校教材の分野でも大手であり、教育用ソフトウェアの販売など、新たな分野の開拓にも積極的です。

歴史

内田洋行の歴史は、1910年（明治43年）に満州（現・中国）大連市で創業した測量製図器械、事務用品の満鉄御用商「翠苔号」に始まります。その後、1917年（大正6年）に商号を「内田洋行」に統一しました。社名の「内田」は創業者・内田小太郎の名に由来し、「洋行」は中国語で外資系の商店を意味します。

1941年（昭和16年）には、東京と大阪に内田洋行を設立し、現在の当社の母体となりました。第二次世界大戦終戦後、外地における権益を失いましたが、国内での事業を拡大し、1964年（昭和39年）には東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第二部に上場を果たしました。その後も、事業の多角化を進め、1969年（昭和44年）には東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第一部銘柄に指定されています。

主な事業内容

内田洋行の主な事業内容は以下の通りです。

公共関連事業：官公庁や地方自治体向けのソリューションを提供します。
オフィス関連事業：オフィス家具の販売、オフィス空間のデザイン、構築を行います。
情報関連事業：情報システムの開発、販売、保守を行います。
オフィス家具：事務用机、椅子、収納家具、プレゼンテーション機器など、幅広いオフィス家具を扱っています。業界大手のコクヨやオカムラに次ぐ規模を持ち、特に情報と環境を融合させた「情環分野」に力を入れています。
学校教材：学校向けの教材、教育用ソフトウェア、理科実験器具などを販売しています。教材は代理店販売が多く、コンピュータ関連は直販が多いです。
情報システム：中堅中小企業向けの統合パッケージソフト「スーパーカクテル」シリーズを開発・販売しています。業種に特化した製品も展開しており、食品業界向けの「スーパーカクテルFOODs」、物流業界向けの「スーパーカクテル物流」などがあります。

R&D部門

内田洋行は、研究開発にも力を入れています。

教育総合研究所：教育に関する研究、開発を行います。
知的生産性研究所：知的生産性向上に関する研究を行います。
プロダクト企画部：新製品の企画を行います。
コンテンツ企画部：教育コンテンツの企画を行います。
商品開発部：新商品の開発を行います。

関連会社

内田洋行は、多数の連結子会社を有しています。主な連結子会社は以下の通りです。

株式会社内田洋行ITソリューションズ
ウチダ・オブ・アメリカCorp.
株式会社内田洋行ビジネスエキスパート
ウチダエスコ株式会社
ウチダエムケーSDN.BHD
ウチダスペクトラム株式会社
株式会社ウチダテクノ
株式会社ウチダ人材開発センタ
株式会社サンテック
株式会社太陽技研
株式会社ウチダシステムズ
パワープレイス株式会社
株式会社ハンドレッドシステム
株式会社マービー
株式会社ウチダビジネスソリューションズ
内田洋行グローバル株式会社
ウチダ人材開発センタ

その他

内田洋行は、テレビドラマ・映画『踊る大捜査線』のロケ地としても知られています。劇中に登場する湾岸署の外観とエントランスは、かつて内田洋行が入居していた潮見オフィスで撮影されました。

また、教育者向けポータルサイト「学びの場.com」も運営しています。

創業者の一人である内田憲民は、マジックインキの発案・企画にも関わっています。

内田洋行は、100年以上の歴史を持つ企業であり、これからも社会のニーズに応え、様々な分野で貢献していくことが期待されます。

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