内閣府特命担当大臣（地方分権改革担当）

内閣府特命担当大臣（地方分権改革担当）について

内閣府特命担当大臣（地方分権改革担当）は、日本の国務大臣であり、内閣府に置かれる特命担当大臣の一つです。通称として地方分権改革担当大臣と呼ばれています。この大臣は、主に地方分権政策を所管し、地方公共団体がより自主的かつ総合的に行政を担えるよう、制度の推進を担当します。

概要

具体的には、住民に身近な行政を地方公共団体が自主的に行える制度や、住民自身が判断と責任を持って地域の課題に取り組める制度の構築を推進します。また、地方公共団体の自主的な事業や事務経費に充当するための交付金の配分、地方制度に関する関係機関との調整なども所管しています。地方分権政策を司る組織として、内閣府内部部局の地域主権戦略室や、審議会等の地方制度調査会などが存在し、内閣府特命担当大臣（地方分権改革担当）はこれらの組織を担当します。さらに、地方分権改革推進委員会も担当します。

内閣府特命担当大臣は、沖縄及び北方対策担当、金融担当、消費者及び食品安全担当の3大臣が内閣府設置法により必置とされていますが、他の特命担当大臣は必置ではなく、担当する課題に応じて柔軟に設置されます。そのため、政権によって増減や変動があり、その役職名は必ずしも一致しません。

歴史

鳩山由紀夫内閣の発足に伴い、地方分権改革担当は一時廃止されました。その後、民主党主導の政権下では、類似の政策課題に取り組む担当として、内閣府特命担当大臣（地域主権推進担当）が設置されました。しかし、第2次安倍内閣で地域主権推進担当は再び廃止され、地方分権改革担当が復活しました。その後、第2次安倍改造内閣では、地方分権改革担当の大臣職は廃止され、その職務は新設された「地方創生担当大臣」に引き継がれました。また、各省庁を横断して地域振興や人口減少問題の対策にあたる新組織として、「地方創生本部（まち・ひと・しごと創生本部）」が創設されました。

歴代大臣

内閣府特命担当大臣は複数任命されることがあるため、通常は代数の表記は行われません。ただし、ここではわかりやすさのために代数の欄を設けています。辞令のある再任は就任日が記載され、辞令のない留任は就任日は記載されません。また、党派の欄は就任時、または内閣発足時の所属政党が記載されています。

関連項目

国務大臣
内閣府特命担当大臣
内閣府特命担当大臣（地方創生担当）
内閣府副大臣
内閣府大臣政務官
内閣府
地方制度調査会
地方分権改革推進委員会
地方分権改革推進法
総務大臣

外部リンク

内閣府ホームページ - 内閣府の公式サイト
大臣・副大臣・大臣政務官 - 内閣府 - 内閣府特命担当大臣らを紹介する内閣府のページ

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