円山駅

円山駅について

円山駅（まるやまえき）は、北海道深川市一已町に存在していたかつての鉄道駅です。北海道旅客鉄道（JR北海道）の深名線に属し、1995年に廃止されるまで多くの歴史を刻んできました。この駅は、地域名の由来にもなった近くの山にちなんで名付けられました。

歴史

円山駅は1955年8月20日に、当初は仮乗降場として設けられました。その後、1987年の国鉄分割民営化に伴いJR北海道に継承され、駅としての地位を得ることになります。1990年には正式に営業キロが設定され、その役割を果たしましたが、1995年9月4日、深名線が廃線となったことにより、円山駅もその歴史に幕を閉じました。

駅の構造

円山駅があった時、駅は単式ホームを一面一線持つ地上駅でした。ホームは線路の東側に位置しており、分岐器なしの棒線駅形式でした。駅舎は存在せず、無人駅の形態をとっていましたが、ホームの中央部には待合所が設置されていました。

利用状況

1992年度には1日の乗降客数がわずか2人という状況で、駅周辺は閑散とした場所でした。特に農田が広がっている地域であり、そこには民家が数軒点在する程度でした。このように、駅は地域住民にとっての重要な交通手段ではあったものの、長期的な利用は見込まれなかったようです。

駅跡の状況

円山駅が廃止された後、2011年には駅関連の全施設が撤去されてしまいましたが、駅が存在した場所には土盛りが残り、当時の名残を感じることができます。ホームの近くにあったオンコの木も成長しており、その姿を見つけることができます。さらに、2010年時点では駅周辺の線路跡は農道として再利用されていることが確認されています。

交通情報

円山駅の隣には深川駅と上多度志駅が存在しており、これは深名線における通過駅としての役割を持っていました。現在では廃駅となり、その面影は過去のものとなっていますが、地域にとっては今でも心に残る存在です。

おわりに

円山駅は一つの地域の歴史を物語る小さな駅でしたが、その存在は地域住民の記憶の中に生き続けています。懐かしさや歴史を感じながら、この場所を訪れる人々もいることでしょう。

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