円谷恐竜三部作

円谷恐竜三部作

円谷恐竜三部作（つぶらやきょうりゅうさんぶさく）は、円谷プロダクションが制作した特撮テレビシリーズ『恐竜探険隊ボーンフリー』『恐竜大戦争アイゼンボーグ』『恐竜戦隊コセイドン』の総称です。この三部作は2013年に東映ビデオから全作のDVDが発売された際にシリーズ名として定義され、その後も様々な名称で呼ばれています。

シリーズの背景

1976年に発掘されたエゾミカサリュウが、恐竜に対する興味を再燃させた背景には、恐竜ブームが存在しました。このエゾミカサリュウは『ボーンフリー』でも言及されていますが、現在は恐竜とは認められていません。三部作としての名称が付けられていますが、各作品の世界観は直接的には結びついていません。実際、『アイゼンボーグ』は当初『ボーンフリー』の続編として計画されていたものの、最終的には単独の作品として制作されています。

共通している要素は「恐竜をテーマにしていること」と、「陸上のメカ特撮に焦点が当てられていること」です。これらの要素はスポンサーであるトミーの意向によるものであるとも言われています。

特撮手法

『ボーンフリー』と『アイゼンボーグ』では、実写とアニメを合成する技術が採用されており、この手法はディズニー作品や他の日本の特撮でも見られるものです。しかし、このシリーズにおけるアニメーションと実写の組み合わせは、特に独特なスタイルを持っており、『サンダーバード』などの影響を受けたと言えます。『コセイドン』は、前作とは異なり全編が実写で製作されたため、アニメへの合成は行われていません。また、恐竜の特撮には標準的な着ぐるみ技術に加え、ストップモーションアニメーションも使われていることが特筆されます。

各作品の概要

1. 『恐竜探険隊ボーンフリー』（1976年）
近未来の地球を舞台に、復活した恐竜を守るボーンフリー隊の活躍を描いています。

2. 『恐竜大戦争アイゼンボーグ』（1977年）
復活した恐竜帝国と戦うD戦隊の物語で、作中に登場する巨大ヒーロー「アイゼンボー」は物語に変化をもたらしています。

3. 『恐竜戦隊コセイドン』（1978年）
中生代の地球に現れた侵略者や時空犯罪者と「タイムGメン」が戦うストーリーが展開されます。

関連作品

円谷恐竜三部作に関連性のあるプロジェクトも存在します。たとえば、『科学冒険隊タンサー5』（1979年）は、アニメと実写の合成を行う作品であり、特撮の製作は円谷プロではないものの、関連性は深いです。また、恐竜に関連する他の作品もいくつかあり、『ファイヤーマン』（1973年）や『極底探険船ポーラーボーラ』（1977年）などが挙げられます。

ソフト化とその後

それぞれの作品は、かつてVHSやLDなどでリリースされたことがあります。2013年には、これらの作品がテレビ放映から35周年を迎えるにあたり、DVDとして再リリースされました。

円谷プロの特撮作品は、今でも多くのファンに親しまれ続けており、円谷恐竜三部作もその中では特に特徴あるシリーズとして語り継がれています。

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