円都通信

円都通信：岩井俊二が紡ぐ映像と音の世界

円都通信は、映像作家・岩井俊二氏が展開する公式ウェブサイト、およびかつて放送されていたラジオ番組の名称です。現在はラジオ番組名を「最終映像 final cut」と改め、ネットラジオとして新たな形で展開されています。

ラジオ番組「円都通信」の魅力

ラジオ番組時代の「円都通信」は、映画に造詣が深い俳優や著名人をゲストに迎え、映画に関する深い議論を交わしていました。特に人気を集めたのは、以下の2つのコーナーです。

PRODUCERS（プロデューサーズ）

映画の製作の裏側や、映画に対する深い洞察が語られる対談コーナー。岩井俊二氏自身や、脚本家の渡辺あや氏などがナビゲーターを務め、映画プロデューサーや業界関係者をゲストに招き、貴重な話を聞くことができました。

主なゲスト

仙頭武則、鈴木敏夫、李鳳宇、小椋悟、山本又一朗、石原隆、久保田修、佐谷秀美、河井信哉、一瀬隆重など、錚々たるメンバーが名を連ねています。

SEEDS OF MOVIES（ラジオドラマ）

プレイワークスが発信するラジオドラマのコーナー。このコーナーで取り上げられた作品の中から、『虹の女神』(2006年)と『BANDAGE バンデイジ』(2010年)が、後に映画化され、大きな話題を呼びました。

ラジオドラマ作品一覧

「J.C」（2004年）
「朝日の陰で朝食を」（2004年5月20日 - ）
「カルシウム」（2004年7月1日 - ）
「日時計」（2004年7月15日 - ）
「少女毛虫」（2004年9月9日 - ）
「メロス」（2004年11月3日 - ）
「ラッセ・ハルストレムがうまく言えない」（2004年12月8日 - ）
「BANDAGE」（2005年2月2日 - ）
「虹の女神」（2005年4月9日 - ）
「サブライム」（2005年7月9日 - ）
「MY LITTLE HONDA」（2005年9月3日 - ）
「ひまわり」（2005年11月12日 - ）
「爆発シネマ野郎」（2006年2月11日 - ）
「東京安息日」（2006年4月29日 - ）
「浅知恵ドライブ」（2006年8月5日 - ）
「浮男の宴」（2006年10月26日 - ）

ラジオドラマには、伊藤歩、大沢たかお、三上博史など、豪華な俳優陣が参加していました。


円都通信は、単なるウェブサイトやラジオ番組という枠を超え、岩井俊二氏のクリエイティブな世界観を表現するプラットフォームでした。映画ファンにとっては、貴重な情報源であり、刺激的なエンターテイメントを提供する存在だったと言えるでしょう。

現在、「最終映像 final cut」として、その精神は受け継がれ、岩井俊二氏の新たな表現に触れることができます。

外部リンク

円都通信
戯作通信
* ファイナル・カット

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