冬川亘

冬川亘（ふゆかわ わたる）

1948年生まれの日本の翻訳家、作家。
SF、ミステリーを中心に、海外作品の翻訳を多数手がける一方で、小説家としても活動。

経歴

本名は野口勇。
熊本県山鹿市鹿本町出身、千葉県四街道市在住。
東京都立大泉高等学校卒業後、東京大学文学部西洋史学科に進学。同大学院西洋史修士課程を中退。

1983年、バリントン・J・ベイリーの訳書『カエアンの聖衣』で星雲賞を受賞。
1995年には、短編小説『紅栗』で第27回新潮新人賞を受賞し、作家としての才能も開花させた。

2008年以降、翻訳書は発表されていない。
また、過去に冬川が翻訳した作品が、近年相次いで新訳版として刊行されている。

主な作品

翻訳

時の罠（キース・ローマー）
時間外世界（ラリイ・ニーヴン）
多元世界の門（ロバート・シルヴァーバーグ）
星の秘宝を求めて（キース・ローマー）
悪鬼の種族（ジェイムズ・H・シュミッツ）
狂気の惑星（トニイ・ロスマン）
残像（ジョン・ヴァーリイ、大野万紀共訳）
スター・トレック 宇宙大作戦（ジーン・ロッデンベリイ）
キャッチワールド（クリス・ボイス）
スターダンス（スパイダー&ジーン・ロビンスン）
パッチワーク・ガール（ラリー・ニーヴン）
ボシイの時代（マーク・クリフトン、フランク・ライリイ）
イタルバーに死す（ロジャー・ゼラズニイ）
焔の眼（マイクル・ビショップ）
魔法株式会社 - ハインライン傑作集3（ロバート・A・ハインライン）
カエアンの聖衣（バリントン・J・ベイリー）
妖魔の潜む沼（クリフォード・D・シマック）
スターシップと俳句（ソムトウ・スチャリトクル）
ソングマスター（オースン・スコット・カード）
はだかの太陽（アイザック・アシモフ）
パルチザン（アリステア・マクリーン）
不完全な死体（ラリー・ニーヴン）
スカイトラップ（ジョン・スミス）
最終工作員ロネイ（トミー・スティール）
さらば、カタロニア戦線（スティーヴン・ハンター）
変化の風（アイザック・アシモフ）
アムレット（マイケル・マクダウエル）
星々の聖典（ドナルド・モフィット）
青き月と闇の森（サイモン・R・グリーン）
酸素男爵（グレゴリイ・フィーリイ）
ファルコン（エマ・ブル）
荒れ狂う深淵（グレゴリイ・ベンフォード）
宇宙のランデヴー 4（アーサー・C・クラーク, ジェントリー・リー）
カリストの脅威　アシモフ初期作品集1（アイザック・アシモフ）
ガニメデのクリスマス　アシモフ初期作品集2（アイザック・アシモフ、浅倉久志共訳）
母なる地球　アシモフ初期作品集3（アイザック・アシモフ、共訳）
輝く永遠への航海（グレゴリイ・ベンフォード）
ワイルドサイド ぼくらの新世界（スティーヴン・グールド）
垂直世界の戦士（K・W・ジーター）
戦闘機甲兵団レギオン（ウィリアム・C・ディーツ）
大いなる復活のとき（サラ・ゼッテル）
斜線都市（グレッグ・ベア）
過ぎ去りし日々の光（アーサー・C・クラーク、スティーヴン・バクスター）
トリガー（アーサー・C・クラーク、マイクル・P・キュービー=マクダウェル）
アグレッサー・シックス（ウィル・マッカーシイ）
魔術師エベネザムと不肖の弟子（クレイグ・ショー・ガードナー）
魔術師エベネザムと詩を詠む悪魔（クレイグ・ショー・ガードナー）
魔術師エベネザムと禁断の都（クレイグ・ショー・ガードナー）
ウォー・サーフ（M・M・バックナー）
エグザイルズ 追われし者たちの歌（キアナ・ダヴェンポート）

小説

* 紅栗


冬川亘は、SF界の巨匠たちの作品を日本に紹介し、多くの読者に感動を与えてきた。また、自身の小説でも、独特な世界観と美しい文章で読者を魅了し続けている。

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