処暑

処暑 (しょしょ)

概要

処暑は二十四節気の14番目にあたるもので、通常、旧暦の7月に相当する時期です。現在広く用いられている太陽の黄経による計算では、太陽の位置が150度の時、すなわち8月23日前後に処暑を迎えることになります。この時期は、暑さが少しずつ退いていく様子が感じられ、暦の上でも重要な節目とされています。

意義と季節感

処暑の時期は暑さがピークを過ぎ、徐々に涼しさが見え始める時です。『暦便覧』には、「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」との解説があります。これは、暑さが一旦とどまり、これから徐々に和らいでいくという意味です。また、この時期は台風の影響も受けやすく、二百十日、二百二十日と並んで特異日とされています。

日付と天文学的業

処暑が実際に訪れる瞬間、あるいは日付についても詳しく見てみましょう。定気法による処暑は、世界標準時（UT）で特定の瞬間に設定されていますが、日本や中国の時間との差があるため、現地の日付は異なります。例えば、日本では処暑の日付が表の通りとなり、9時間後、中国では8時間後になるため、特に8月23日付近の日付に関しては、変動が見られます。

グレゴリオ暦との関連

グレゴリオ暦に基づく処暑の日付は、17世紀から24世紀まで一貫して観察されています。2024年の処暑は8月22日となります。このように、365日のカレンダーに閏年を組み入れることで、処暑の日付は年々異なります。実際、1797年から1991年の間は8月23日または24日が多く見られ、1992年から2023年は8月23日が定着した後、2024年からは再び8月22日や23日が見込まれています。

七十二候

処暑の期間中には、七十二候という小さな季節を示す表現があります。具体的には次のようになります。

• - 初候:

- 綿柎開（めんぷ ひらく）：綿が包まれた状態から殻が開く様子。
- 鷹乃祭鳥（たか すなわち とりを まつる）：鷹が捕まえた鳥を並べて食べる。

• - 次候:

- 天地始粛（てんち はじめて しじむ）：暑さが次第に和らいでくる様子。

• - 末候:

- 禾乃登（か すなわち みのる）：稲が実る時期を迎える。
これら七十二候は、日本と中国で共通の季節感を示し、農作物の成長や自然の動きを反映しています。

前後の節気

処暑は立秋の次に位置し、白露の前日までの約15日間を含んでいます。このように、処暑は季節の移り変わりを象徴する重要な節目として、国民の生活や文化に根付いています。

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