出羽の郷秀之

出羽の郷秀之（でわのさと ひでゆき）

プロフィール

出羽の郷秀之は、1970年11月22日生まれ、埼玉県三郷市出身の元大相撲力士です。本名は川原秀之。出羽海部屋に所属し、身長182cm、体重127kg。血液型はO型。最高位は東十両14枚目（2005年5月場所）です。現役終盤には、その風貌から「出羽じい」という愛称で親しまれていました。

来歴

中学校時代は陸上部に所属していましたが、1986年5月場所に大相撲の世界へ入門。序ノ口から着実に番付を上げ、1995年7月場所には幕下に昇進しました。その後、三段目との往来を経験しましたが、2003年5月場所中の怪我で三段目まで番付を落とします。しかし、不屈の精神で再び番付を上げ、2005年3月場所には西幕下4枚目まで昇進しました。そして、同場所11日目に勝ち越しを決め、34歳5ヶ月という史上最年長での十両昇進を果たしました。これは、所要114場所という、こちらも史上1位のスロー出世記録でした。

新十両の場所では3勝12敗と負け越し、幕下に陥落しましたが、その後も長く現役を続け、2015年5月場所で44歳で引退しました。引退後は福岡県で福祉関係の仕事に就いています。

2015年5月場所まで、関取経験のある力士の中では最年長でした。また、1970年度生まれの力士が、45歳になる年にも関わらず、3人も現役を続けていたことも珍しい出来事でした。

エピソード

2006年3月31日未明には、大阪宿舎の祥雲寺に侵入した空き巣犯を、帰宅途中に発見し、取り押さえるという「大金星」を挙げました。その場所の成績は負け越していましたが、次の場所では見事に勝ち越しを決めました。

主な成績

通算成績：594勝598敗27休 勝率.498
十両成績：3勝12敗 勝率.200
現役在位：174場所
通算在位174場所は史上4位（関取経験者の中では2位）
十両在位：1場所

改名歴

川原 秀之（かわはら ひでゆき）：1986年5月場所-1989年9月場所
出羽の郷 秀之（でわのさと ひでゆき）：1989年11月場所-2015年5月場所

その他

出羽の郷は、決して恵まれた体格ではありませんでしたが、持ち前の粘り強さと不屈の精神で、長く土俵を務めました。30歳を超えてから力をつけ、史上最年長での十両昇進を果たすなど、多くの人々に勇気と感動を与えました。また、その温厚な人柄から、多くの力士やファンに愛されていました。

引退後も福祉関係の仕事に就き、第二の人生を歩んでいます。

関連情報

大相撲力士一覧
出羽海部屋
40歳以上まで現役を続けた[[力士一覧]]

外部リンク

出羽の郷 秀之 - 日本相撲協会
出羽の郷 秀之 - 相撲レファレンス
* 出羽の郷 秀之 - 大相撲 記録の玉手箱

もう一度検索