函館運輸所

函館運輸所について

函館運輸所（はこだてうんゆしょ）は、北海道函館市に位置し、JR北海道の主要な車両基地兼乗務員区所です。函館本線や特急列車の運行を支える重要な拠点となっています。

基地の概要

函館運輸所は函館駅構内にあり、函館本線（函館 - 長万部間）で運行される電車や気動車がここに配置されています。また、函館支社に所属する車掌や運転士もここで勤務しています。この運輸所はもともと「函館機関庫」として設立され、後に「函館運転所」に改称されました。2002年には旅客と貨物部門が統合され、現在の「函館運輸所」となりました。

青函派出所の歴史

以前は五稜郭駅近くに青函派出所が存在しましたが、これは1988年の津軽海峡線開業に伴い設立されたものです。2002年に函館運輸所に統合され、「青函派出所」と改名されましたが、2016年に廃止され、その業務は日本貨物鉄道（JR貨物）の五稜郭機関区へ移管されました。

組織と所属車両

函館運輸所には多様な車両が配置されています。2024年4月時点では、次のような主要な車両があります。

電車

• - 789系電車（4両）:

2002年に営業運転を開始し、主に特急「スーパー白鳥」で活用されていました。2016年以降は再配置が検討されています。

• - 733系電車（12両）:

2016年から「はこだてライナー」として運行されています。

気動車

• - キハ261系気動車（80両）:

特急「北斗」に使用されるこの車両は、様々な形式のユニットが配置されています。

• - キハ40形気動車（19両）:

主に普通ワンマン列車で運用されており、いくつかは他の路線に転用されています。

• - キハ150形気動車（7両）:

これも普通ワンマン列車で使われます。

ディーゼル機関車

• - DE10形ディーゼル機関車（3両）:

これらは運輸所内での入れ替え作業や特定の回送運行に利用されています。

歴史

函館運輸所の起源は1902年に遡ります。当初は北海道鉄道によって設置された機関庫で、その後国有化や統廃合を経て、現在の形態に至りました。最近では、北海道新幹線の開通に伴う業務や設備の見直しが進められています。特に営業運用が少ない車両の廃車が続いています。

青函派出所は1987年に設立されたものの、時代の変遷とともに徐々に機能が縮小され、最終的には2016年に廃止されました。

今後の展望

函館運輸所は北海道内での鉄道の重要な運行拠点として、今後も地域の交通様式の中で中心的な役割を果たし続けることでしょう。新たな車両の導入や運行形態の見直しが期待され、地域住民の生活を支える存在として進化を続けることが求められています。

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