別れの朝

別れの朝

「別れの朝」は、1971年10月25日にペドロ&カプリシャスがリリースしたデビューシングルであり、彼らの代表曲として知られています。この楽曲は、元々オーストリアの歌手ウド・ユルゲンスが作曲し、ヨアヒム・フックスベルガーが作詞した「Was Ich Dir Sagen Will」（直訳：君に伝えたいこと）という楽曲のカバーです。日本語詞はなかにし礼によって書かれましたが、原曲の歌詞とは大きく異なる内容となっています。

歴史

実は、「別れの朝」が発表される以前にも、シャンソン歌手の大木康子が1969年に「夕映えの二人」として、アイ・ジョージが同じく1969年に「誰かが唄っている」というタイトルで、それぞれこの曲をカバーしていました。ペドロ&カプリシャスのバージョンでは、初代ボーカルの前野曜子が歌唱を担当し、オリコンチャートで4週連続1位を獲得、55.7万枚のセールスを記録しました。これはペドロ&カプリシャスにとって最大のヒット曲となりました。

初代ボーカルの前野曜子が脱退した後も、2代目ボーカルの高橋まり（現：髙橋真梨子）や3代目ボーカルの松平直子をはじめ、菅原洋一、テレサ・テン、朱里エイコ、藤圭子、世良公則、秋元順子など、多くのアーティストがこの曲をカバーしています。特に、高橋真梨子がボーカルを務めたバージョンは、ペドロ&カプリシャス時代のアルバム「華麗なるニュー・ポップスの世界」に収録されています。

収録曲

「別れの朝」のシングルには以下の2曲が収録されています。

1. 別れの朝（3分47秒）
作詞：ヨアヒム・フックスベルガー／日本語詞：なかにし礼
作曲：ウド・ユルゲンス／編曲：前田憲男
2. 夜のカーニバル（3分35秒）
作詞：なかにし礼／作曲：かまやつひろし／編曲：前田憲男

カバーしたアーティスト

「別れの朝」は、数多くのアーティストによってカバーされており、その一部を以下に示します。

ステージ101：NHKの音楽番組「ステージ101」のアルバムに、ヤング101のメンバー井口典子との共演で収録。
藤圭子：アルバム「遠くへ行きたい/「演歌の旅」」や「GOLDEN☆BEST 藤圭子 ヒット&[[カバーコレクション 艶歌と縁歌]]」に収録。
テレサ・テン：アルバム「愛の世界」に収録。
世良公則：アルバム「コスメティック ルネッサンス〜ノエビアCM HITS!〜」に収録。1994年のノエビアCMソングとしても使用。
由紀さおり：アルバム「VOICE」に収録。
研ナオコ：アルバム「雨のち晴れ、ときどき涙」に収録。
えまおゆう：宝塚歌劇団OGによるカバーアルバム「麗人 REIJIN -Showa Era-」に収録。

「別れの朝」は、時代を超えて多くの人々に愛され続ける名曲であり、様々なアーティストによって新たな魅力が引き出されています。

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