利賀大橋

利賀大橋

利賀大橋は、富山県南砺市利賀村の庄川に架かる、国道471号利賀バイパスの橋です。現在の橋は、全長368mの鋼上路アーチ橋で、2018年に開通しました。この橋は、利賀地域における交通の要所として、重要な役割を担っています。

概要

利賀大橋は、庄川の中流域、小牧ダムをまたいでいます。利賀ダムの工事用道路として、また、狭隘区間が続く国道471号のバイパス道路の一部として建設されました。利賀バイパスは、現在、国道156号との交点から長崎温泉までが開通しており、将来的には旧利賀村中心部へのアクセス道路となる予定です。

建設時の名称は庄川橋梁でしたが、公募により利賀大橋と名付けられました。

橋の形式

現在の利賀大橋は、鋼上路アーチ橋で、その主な仕様は以下の通りです。

橋長：368.000m
支間割：27.200m + 28.000m + 205.000m + 36.000m + 36.000m + 34.200m
アーチ支間：190.000m
幅員：8.5 - 9.0m
縦断勾配：4%
設計：大日本コンサルタント
施工：エム・エム ブリッジ・宮地エンジニアリングJV
架設工法：ケーブルエレクション斜吊り工法

旧橋について

現在の利賀大橋のやや下流には、かつて同名の橋がありました。旧橋（初代）は、庄川下流域から旧利賀村中心部へのアクセス道路として建設され、仙野原大橋と呼ばれていました。1937年に完成しましたが、災害によりたびたび損傷しました。1948年には大規模な改修が行われましたが、1965年に火災により廃止されました。その後、復旧されることはなく、現在は吊橋の主塔2基のみが残っています。

旧橋の概要

橋長：178.8m
幅員：3m
橋梁形式：鉄吊橋
竣工年：1937年（昭和12年）

歴史

1937年（昭和12年）：初代利賀大橋が完成。
1965年（昭和40年）：火災により初代利賀大橋が廃止。
1989年（平成元年）5月29日：利賀ダム実施計画調査に着手。
1999年（平成11年）7月：工事用道路起工。
2018年（平成30年）5月8日：新橋の名称が利賀大橋に決定。
2018年（平成30年）10月14日：現在の利賀大橋が開通。

周辺情報

利賀大橋の周辺には、以下の観光スポットがあります。

小牧ダム湖
長崎温泉
大牧温泉

関連情報

国道471号: 利賀大橋が属する国道。
藤橋 (砺波市): 国道471号現道の庄川に架かる橋。
国土交通省北陸地方整備局利賀ダム工事事務所: 起工者
* 富山県砺波土木センター: 橋梁管理者

利賀大橋は、地域の人々の生活を支えるだけでなく、観光客にとっても重要な役割を担っています。美しい景観を楽しみながら、この橋を渡ってみてはいかがでしょうか。

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