劉羨

劉羨（りゅう せん）

劉羨（生年不詳 - 97年）は、後漢の皇族であり、陳敬王としてその名を知られています。

生涯

明帝の次男として生まれた劉羨は、60年（永平3年）に広平王に封じられました。78年（建初3年）には、官司から劉羨、鉅鹿王劉恭、楽成王劉党をそれぞれの封国へ下向させるよう上奏がありましたが、章帝は諸王との別れを惜しみ、彼らを洛陽に留め置きました。翌79年（建初4年）には、章帝の命により地理調査と地図作成、諸国の戸口調査を行い、諸国の租税歳入を各8000万と定めました。劉羨は学問にも深く通じ、特に経書を広く渉猟し、儒者たちと共に白虎殿で儒学の講義や議論に参加しました。

82年（建初7年）6月、章帝は広平国が北辺に位置し、維持に多大な費用を要することから、劉羨を西平王に徙封し、汝南郡の8県を分割して西平国を設立しました。86年（元和3年）には、章帝の北巡に随行しています。88年（章和2年）3月、章帝の遺詔により劉羨は陳王に徙封され、淮陽郡を陳国としました。同年中に陳国へ下向し、その地を治めました。97年（永和8年）12月辛亥の日に死去しました。

家族

妻：李儀

子：

劉鈞（後嗣、陳思王）
劉番（陽都郷侯）
劉千秋（新平侯）
劉参（周亭侯）
劉寿（楽陽亭侯）
劉宝（博平侯）
劉旦（高亭侯）
劉崇（安寿亭侯、陳頃王）

史料

* 『後漢書』巻50 列伝第40

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