加古川市立上荘小学校

加古川市立上荘小学校の概要

加古川市立上荘小学校は、兵庫県加古川市上荘町都染に位置していた小学校で、長い歴史を有しています。1873年に始まった教育活動は、地域の発展を支え続けてきましたが、2024年に他の学校との統合が決定し、廃校に至りました。

歴史的経緯

この学校の起源は1872年7月に遡り、学制が発布された後、1873年に2つの小学校が創設されました。一つは巖上小学校で、もう一つは見土呂小学校です。巖上小学校は1875年に廃校となりましたが、見土呂小学校は1884年に平荘小学校の分校となりました。1887年には分校の統廃合が進んでおり、1891年に見土呂分校が廃止されてからは、山角尋常小学校に通う形で統合されました。

さらに1903年4月1日には、上荘尋常小学校が新たに設置され、1941年からは国民学校令に基づいて上荘国民学校と改名されました。戦後の学制改革後には、上荘村立上荘小学校として再出発し地域の子どもたちに教育を行ってきましたが、2024年3月には平荘小学校及び両荘中学校との合併により廃校が決定され、新たな義務教育学校「両荘みらい学園」が設立されました。

年表の概要

• - 1903年4月1日: 上荘尋常小学校設置
• - 1905年: 裁縫科、手工科の設置
• - 1909年: 上荘尋常高等小学校に改称し高等科を設置
• - 1925年: 国包小学校を合併
• - 1941年: 上荘国民学校へ改称
• - 1947年: 学制改革に伴い上荘村立上荘小学校に改称
• - 2003年: 創立100周年の記念事業
• - 2024年: 平荘小学校・両荘中学校との統合による廃校

通学区域

上荘小学校の通学区域は上荘町小野・薬栗・見土呂・国包の一部、井ノ口・白沢・都染、さらに都台の1丁目から3丁目まで広がっていました。この地域は教育環境の整備が重要視され、特に児童数の減少が問題視されていました。

進学先中学校

上荘小学校からは加古川市立両荘中学校への進学が基本となっており、地域に根ざした教育が受けられる体制が整えられていました。

義務教育学校への移行

加古川市内でも児童数の減少が顕著になった両荘地区では、良好な教育環境を確保するための協議が続けられました。これにより、上荘小学校と平荘小学校が統合され、2024年4月に「両荘みらい学園」という新しい義務教育学校が開校されることとなりました。

主な施設

校区内には加古川温泉や加古川市立加古川養護学校、漕艇センターなどがあり、地域の教育活動だけでなく、住民の生活にも貢献する場所となっていました。

交通

交通アクセスとしては、JR西日本加古川線の厄神駅から徒歩20分、加古川駅からは神姫バスを利用し、「都染」バス停にて下車、約200メートルの距離を通学することが一般的でした。

終わりに

加古川市立上荘小学校の歴史は、地域の教育の変遷と共に歩んできたものであり、地域社会に多大な影響を与えてきました。廃校は寂しい出来事ですが、新たな義務教育学校の設立により、未来の教育環境が引き継がれていくことが期待されています。

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