加茂神社 (長野市西長野)

加茂神社は、長野県長野市西長野町に鎮座する村社で、善光寺七社の一つとして知られています。善光寺の西方、長野県庁の北方に位置し、周辺は閑静な住宅街となっています。

歴史

神社の創始は不詳とされていますが、平安時代に京都の賀茂御祖神社（下鴨神社）を勧請したのが始まりという説が有力です。初代善光寺大本願上人が信濃国に下向する際、信仰していた下鴨神社をこの地に勧請したと伝えられています。現在も大本願上人は、秋の例大祭に参拝する慣わしが残っています。

1913年（大正2年）7月には、境内に教育者・保科百助（保科五無斎）の顕彰碑が建立されました。そして、2024年（令和6年）3月6日には、「加茂神社本殿」、「加茂神社上屋」、「加茂神社拝殿及び祝詞殿」が国の登録有形文化財に登録され、その歴史的価値が認められました。

特徴

加茂神社の拝殿と祝詞殿は、長野市内では唯一となる茅葺屋根が特徴です。旧長野師範学校に隣接する文教地区にあるため、境内には教育者・保科百助の顕彰碑が建てられています。秋の例大祭では、境内で杜花火が奉納されるほか、隣接する信州大学教育学部グラウンドでは打ち上げ花火が上がり、地域の人々で賑わいます。

アクセス

加茂神社へは、JR・長野電鉄長野駅からアルピコ交通（川中島バス）の41・73・74・79系統のバスに乗車し、「自治会館前」バス停で下車すると便利です。

周辺施設

加茂神社の周辺には、長野県長野商業高等学校、長野市立加茂小学校、長野市立西部中学校、信州大学教育学部、長野地方裁判所、妻科神社などがあります。

関連情報

加茂神社は、全国各地に存在する加茂神社・賀茂神社の一つであり、善光寺七社の一社でもあります。善光寺三鎮守（善光寺三社）である美和神社、湯福神社、武井神社、妻科神社、そして加茂神社、木留神社、柳原神社（笹焼神社）が善光寺七社として知られています。

外部リンク

加茂神社

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