加藤英夫

加藤英夫

加藤 英夫（かとう ひでお、1948年5月18日 - ）は、愛知県出身の元プロ野球選手。現役時代のポジションは投手でした。

来歴・人物

愛知県額田郡山中村（現在の岡崎市）に生まれ、地元の岡崎市立山中小学校、岡崎市立東海中学校を卒業しました。

中京商業高校（現・中京大中京高校）に進学。2年生だった1965年には、チームの一員として春の選抜高等学校野球大会に出場するも、控え投手として登板機会はありませんでした。翌1966年、最終学年を迎えた加藤氏は、エースとしてチームを牽引。甲子園球場で行われた春の選抜と夏の全国選手権大会の両方で優勝という、史上2校目となる歴史的な快挙を成し遂げました。春の選抜では、準決勝で宇部商業高校相手に延長15回を戦い抜くサヨナラ勝ちを呼び込み、決勝では土佐高校の上岡誠二投手と対戦し、1対0のスコアで完封勝利を収めています。夏の選手権では、準決勝で報徳学園高校のバッテリーを破り、決勝では松山商業高校の西本明和投手に投げ勝ち、栄冠を掴みました。同年秋に大分県で開催された剛健国体では、さらなる優勝が期待されましたが、初戦で平安高校の門野利治投手に抑えられ、敗退しています。高校の同期には、バッテリーを組んだ捕手の矢沢正氏、三塁手の平林二郎氏、右翼手の伊熊博一氏らがいます。また、1学年下には控え捕手の大島忠一氏、2学年下には控え投手の水谷則博氏がいました。

1966年に行われた第2次ドラフト会議において、近鉄バファローズから2位指名を受け、プロの世界に入団しました。1年目の1967年シーズン途中となる7月から先発投手として起用されますが、思うような結果を残せず、その後は中継ぎとしてブルペンを支える役割へと転じました。1974年には自己最多となる38試合に登板し、1勝3セーブを記録するなど、一定の登板機会を得ましたが、1976年には一軍での登板機会がなくなり、同年限りで現役を引退しました。サイドスローからのスライダー、シュートを武器とする投手でした。

プロ引退後の主な活動として、2009年に母校である中京大中京高校が第91回全国高等学校野球選手権大会で決勝まで勝ち進み、自身がエースとして優勝した第48回大会以来となる優勝を決めた際には、スタンドで応援する姿がテレビ中継で放映され、ラジオ中継では優勝決定直後にインタビューに応じる様子も見られました。現在の職業としては、嘱託社員として愛知県豊田市内にある病院のレストランに勤務しています。また、2012年8月からは名古屋経済大学硬式野球部のコーチを務めています。

詳細情報

年度別投手成績: プロ野球在籍時の成績
記録:
初登板・初先発登板: 1967年7月13日、対南海ホークス11回戦（日本生命球場）、1回1/3を3失点で敗戦投手
初勝利・初先発勝利: 1967年8月30日、対西鉄ライオンズ23回戦（北九州市営小倉球場）、5回2/3を1失点
初セーブ: 1974年6月13日、対南海ホークス前期12回戦（日本生命球場）、9回表2死から3番手で救援登板・完了、1/3回無失点
背番号:
19 （1967年 - 1970年）
49 （1971年 - 1976年）

関連項目

愛知県出身の人物一覧
大阪近鉄バファローズの選手一覧

もう一度検索