動物園前駅

動物園前駅：Osaka Metro御堂筋線・堺筋線の要衝

動物園前駅は、大阪府大阪市西成区太子一丁目に位置する、Osaka Metro御堂筋線と堺筋線の乗換駅です。駅番号は御堂筋線がM22、堺筋線がK19となっています。駅名は天王寺動物園への近さに由来しており、御堂筋線ホームの壁面には、多くの動物が描かれたイラストが飾られています。しかし、動物園への来園者の多くは隣接する天王寺駅から入園するため、動物園前駅は御堂筋線と堺筋線の乗換駅としての役割が主となっています。

アクセスと周辺環境

動物園前駅は、大阪を代表する繁華街・新世界へのアクセスも良好です。駅名標には「（新世界）」と併記されていますが、副駅名ではないため、案内放送では使用されていません。駅出口の一部は浪速区にまたがっています。

駅周辺は、活気ある街並みが広がり、飲食店や商店が立ち並んでいます。また、複数のバス路線も利用可能です。最寄りのバス停は「地下鉄動物園前」で、大阪シティバスの48号系統、52号系統、80号系統が運行されています。これらの路線は、あべの橋やなんば、住之江公園、鶴町四丁目など、大阪の様々な地域へとアクセスできます。

乗り換えと接続路線

動物園前駅では、JR西日本新今宮駅、南海電気鉄道新今宮駅、阪堺電気軌道新今宮駅前停留場への乗り換えが可能です。ただし、南海本線・高野線への乗り換えは、あいりん地区を歩く必要があり、雨天時などは難波駅や天下茶屋駅を経由する方が便利でしょう。近年では、南海電車や阪堺線への乗り換え案内は駅では行われていません。阪堺線を利用する場合は、北隣の恵美須町駅の方が便利です。

駅の構造と歴史

御堂筋線は相対式ホーム2面2線、堺筋線は島式ホーム1面2線の地下駅です。改札口は4ヶ所あり、御堂筋線ホームと堺筋線ホームにそれぞれ2ヶ所ずつ設置されています。御堂筋線と堺筋線ホーム間は連絡通路で繋がっています。

動物園前駅が開業したのは1938年（昭和13年）4月21日、御堂筋線の難波駅～天王寺駅間の延伸時です。当初の予定駅名は「南霞町停車場」でしたが、その後「天王寺公園停車場」を経て、現在の「動物園前停車場」となりました。1969年（昭和44年）12月6日には堺筋線が延伸開業し、乗換駅となりました。その後、ホームの延伸や可動式ホーム柵の設置など、様々な改修工事が行われています。2018年（平成30年）4月1日には、大阪市交通局の民営化に伴い、Osaka Metroの駅となりました。

利用状況

2023年11月7日時点での乗降人員は33,837人（乗車人員：17,177人、降車人員：16,660人）です。御堂筋線・堺筋線ともに乗換駅としては乗降人員が少ない方ですが、近年増加傾向にあります。特に御堂筋線では、新大阪～天王寺間の増発区間で最下位でしたが、近年は大幅に増加しています。

隣の駅

御堂筋線
大国町駅 (M21)
天王寺駅 (M23)
堺筋線
恵美須町駅 (K18)
天下茶屋駅 (K20)

まとめ

動物園前駅は、Osaka Metro御堂筋線と堺筋線の乗換駅として、そして新世界へのアクセス拠点として重要な役割を担っています。天王寺動物園へのアクセスも可能ですが、天王寺駅からの利用が主流となっています。駅周辺の活気あふれる街並みと、歴史ある駅舎が調和した、大阪らしい魅力を感じられる駅です。今後ますますの利用者増加が期待されます。

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