大国町駅

大国町駅：御堂筋線と四つ橋線の乗換駅

大阪市浪速区敷津東三丁目に位置する大国町駅は、大阪メトロ御堂筋線と四つ橋線の2路線が乗り入れる乗換駅です。御堂筋線の駅番号はM21、四つ橋線はY16となっています。

歴史

大国町駅は、1938年4月21日、御堂筋線の難波～天王寺間の延伸開業と同時に誕生しました。その後、1942年5月10日には四つ橋線が当駅から花園町駅まで開業し、乗換駅として、そして四つ橋線の起点駅としての役割も担うようになりました。1965年10月1日には四つ橋線が西梅田駅まで延伸、大国町駅は途中駅となりました。1987年12月には御堂筋線ホームの有効長が延長され、10両編成に対応できるようになりました。2018年4月1日の大阪市交通局の民営化に伴い、大阪メトロの駅となりました。近年では、2021年12月25日には御堂筋線、2022年2月19日には四つ橋線で可動式ホーム柵の使用を開始し、安全性の向上も図られています。

駅構造

大国町駅は島式ホーム2面4線の地下駅です。特徴的なのは、御堂筋線と四つ橋線のホームが同一平面上にあり、御堂筋線が四つ橋線を挟み込むような配置になっている点です。そのため、同一方向への乗換は非常にスムーズに行えます。ただし、駅周辺を除き、御堂筋線は通常四つ橋線の東側に位置しますが、当駅の上り方面のみ西側に位置するという例外があります。各ホームにはエレベーターやエスカレーターも設置されており、バリアフリーにも配慮されています。改札口は北改札と南改札の2ヶ所あります。

当初の計画では、四つ橋線は大国町～玉出間の支線という位置づけで、単式ホーム、御堂筋線は島式ホームの計2面3線でした。ホーム幅は7.5mと、現在の地下鉄駅に比べて狭く設計されています。現在では、大国町駅は単独で管理されている管区駅となっています。

乗り場

Osaka Metroでは路線ごとに独立して番号が振られるのが一般的ですが、大国町駅では両線のホームが同一平面にあるため、例外的に路線を跨いで連番となっています。

自動放送

Osaka Metroでは通常、女性アナウンスと男性アナウンスが交互に自動放送を担当していますが、大国町駅では、ホームの狭さや両線が同時に入線する可能性があるため、四つ橋線については他の駅とは異なるアナウンス担当者が放送を担当しています。そのため、四つ橋線では、他の駅とは逆方向のアナウンスを聞くことができます。接近メロディーについても、開業当初から何度か変更が加えられています。

利用状況

2023年11月7日時点での1日あたりの乗降人員は約34,577人です。御堂筋線の中でも新大阪～天王寺間では動物園前駅に次いで少ない利用状況ですが、四つ橋線では6番目に利用が多い駅となっています。過去のデータを見ると、御堂筋線の利用が圧倒的に多く、四つ橋線の利用は少ない傾向にあります。

駅周辺

大国町駅周辺には、いくつかの社寺、公共施設、学校、そして商業施設などが点在しています。また、南海電気鉄道南海本線今宮戎駅やJR西日本関西本線・大阪環状線今宮駅も比較的近距離に位置しています。さらに、6号出口付近からは高速バスも運行されており、利便性の高い立地となっています。

その他

駅構内には、かつて使用されていた独特の駅名標の一部が残されていたり、ホーム間の連絡について、御堂筋線と四つ橋線の列車の発車時刻が近い場合は相互接続を行うなどの特徴があります。

隣の駅

御堂筋線：なんば駅 - 大国町駅 - 動物園前駅
四つ橋線：なんば駅 - 大国町駅 - 花園町駅

大国町駅は、歴史と、独特の駅構造、そして周辺環境が織りなす魅力的な駅です。今後とも、大阪の交通を支える重要な役割を担っていくことでしょう。

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