北九州市議会

北九州市議会について

北九州市議会は、福岡県の政令指定都市である北九州市に設置されている議会です。この議会は57人の議員で構成されており、議員の任期は北九州市誕生日である2月10日を起点にして4年間です。議会の選挙区は各行政区とされており、中選挙区制が採用されています。選挙方式は単記非移譲式です。

現行の議長・副議長

議長には自民党に所属する鷹木研一郎氏が就任しており、副議長には公明党の成重正丈氏が選ばれています。議会の施設は北九州市役所の議会棟に位置しています。

会派の構成と変遷

2024年12月1日現在の会派構成は多様であり、時代ごとに変遷があります。自民党は無所属で当選した議員を一時的に追加公認しましたが、内部分裂を経験し、自由民主党会派に合流しました。公明党は現在、第2会派として影響力を持つようになり、自民党と互角に議会内での地位を競い合っています。

「市民の会」と名付けられた会派には元みんなの党公認で当選した議員が在籍しており、この会派も後に自由民主党会派に合流しました。2018年には社民党議員が除名され、市議会から社民党議員が消える事態も発生しました。

一方、共産党は補欠選挙の影響で議席を減らし、2019年の北九州市議会議員選挙では、当選時に議会を欠席し批判を浴びた自民党議員が当選したケースもあります。自民党会派内の運営手法を巡る意見の違いから分裂も発生し、新たに生まれた会派の競争が続いています。

2021年の北九州市議会議員選挙では、自民党が議席を大幅に減らす結果となり、立憲民主党や日本維新の会が議席を伸ばしました。この選挙では、自民党の議長経験者を含む多数の議員が議席を失いましたが、公明党や共産党は現有議席を維持しました。

2022年、かつての自民党会派が解散し、新たに合流した動きがありました。「自民未来」という会派が誕生した後、さらに名称を「変革と未来」に変更するなど、会派の名称や構成の変化が頻繁に見られます。

議員報酬

北九州市議会の議員には、年2回の期末手当が支給されており、政務活動費の残金については市に返還する義務があります。ただし、議員年金は2011年に廃止され、その後は支給されていません。

選挙制度の変遷

北九州市議会の選挙制度は各行政区を選挙区とする中選挙区制が採用されています。この制度における選挙は、ひとつの特例として、旧5市の議員が一時的に議会を構成する形が取られました。初の選挙は1965年に実施され、1977年には旧小倉区・旧八幡区の分割後初の選挙も行われました。2009年および2017年には定数の見直しが行われ、人口減少対応として総定数を削減しています。

歴代議長と不祥事

北九州市議会の歴代議長には、複数の出身政治家が名を連ねています。その中でも権堂義幸や鍛冶清、田村貴昭などが知られています。2019年には、日本共産党に所属する議員が器物損壊の容疑で書類送検される事件が起き、党は議員に対して厳しい処分を下しました。このような不祥事も議会の運営に影響を及ぼすことがあります。

結論

北九州市議会は、その変遷を通じて多様な政治的動向を反映しています。選挙制度や会派の構成、議員の活動などが常に進化し続けており、今後も注視する必要があります。

もう一度検索