北斗茂辺地インターチェンジ

北斗茂辺地インターチェンジ

北海道北斗市茂辺地に設けられている北斗茂辺地インターチェンジは、北海道南西部を結ぶ高規格幹線道路であるE59函館江差自動車道の一部を構成する重要なインターチェンジです。函館茂辺地道路と茂辺地木古内道路という二つの区間にまたがる形で設置されており、地域の交通網において中心的な役割を担っています。

歴史

北斗茂辺地インターチェンジの歴史は比較的最近に始まります。最初に供用が開始されたのは2012年（平成24年）3月24日のことです。この日、函館江差自動車道の北斗富川インターチェンジから当インターチェンジまでの区間、通称「函館茂辺地道路」が開通したことに伴い、利用が可能となりました。計画段階では「茂辺地インターチェンジ」という仮称で呼ばれていましたが、正式名称が決定しました。

その後、函館江差自動車道のさらなる延伸工事が進められ、2022年（令和4年）3月26日には、北斗茂辺地インターチェンジから木古内インターチェンジまでの区間、「茂辺地木古内道路」が開通しました。これにより、函館江差自動車道は木古内方面へと延伸され、本インターチェンジは函館方面と木古内方面を結ぶ中間点としての重要性を一層高めることとなりました。

道路構造と接続

このインターチェンジは、E59の路線番号が付与された函館江差自動車道の本線上に位置しており、インターチェンジ番号は「5番」が割り当てられています。外部の一般道路網との接続は、主に以下のようになっています。

直接接続: 北海道道1167号北斗茂辺地インター線

北海道道1167号線は、インターチェンジと周辺の幹線道路を結ぶアクセス道路として機能しています。この道道を経由することで、地域内外への移動が円滑に行われます。

間接接続: 北海道道29号上磯厚沢部線、国道228号

北海道道1167号線を通じて、北海道道29号線や国道228号といった地域の主要幹線道路にもアクセスできます。これらの道路は、周辺地域やさらに広範囲への移動において重要な役割を担っています。

周辺施設

北斗茂辺地インターチェンジは、特定の観光名所へのアクセス拠点としても利用されています。特に、静寂な環境で知られるカトリックの女子修道院「灯台の聖母トラピスト修道院（当別修道院）」への最寄りのインターチェンジとなっており、多くの訪問者が利用しています。

また、公共交通機関としては、道南いさりび鉄道線の茂辺地駅が比較的近い場所に位置しています。

歴史に関心のある方にとっては、中世期の道南十二館の一つに数えられる茂別館跡も周辺にあり、アクセスしやすい位置にあります。

隣接するインターチェンジ

函館江差自動車道における位置関係として、北斗茂辺地インターチェンジは以下の二つのインターチェンジの間に挟まれています。

函館・江差方面：(4) 北斗富川IC
木古内方面：(6) 木古内IC

このように、函館・北斗方面から木古内方面へ向かう際に経由する重要なポイントとなっています。

まとめ

北斗茂辺地インターチェンジは、2012年の開通以来、段階的な整備を経て函館江差自動車道の要衝としての役割を確立しました。地域の住民生活や経済活動を支えるだけでなく、灯台の聖母トラピスト修道院をはじめとする周辺の観光・歴史資源へのアクセスを向上させる上でも重要な機能を果たしており、北海道南西部の交通ネットワークにおいて欠かせない存在となっています。

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