北海道中央バス旭川営業所

北海道中央バス旭川営業所

北海道中央バス旭川営業所は、北海道旭川市忠和に位置するバス事業部（旧札幌事業部）に属する営業所です。旭川市を中心とした広範囲な路線を担当し、地域住民の足として重要な役割を果たしています。

歴史

旭川営業所の歴史は古く、1950年6月21日に芦別営業所の旭川出張所として旭川駅前に開設されたのが始まりです。その後、1960年10月10日に旭川市1条通7丁目に移転し、乗り場を併設。1963年4月1日に旭川営業所として独立しました。1990年8月には改築が行われ、より современный な施設となりました。

2009年4月には、空知事業部から札幌事業部へ管轄が変更されています。2018年6月21日には、現在の忠和の地へ移転。これに伴い、併設されていた旭川ターミナルは廃止となりました。

路線

旭川営業所は、旭川を発着する様々な路線を担当しています。高速バス「高速あさひかわ号」をはじめ、一般路線バスも運行。一部路線では、他営業所が担当する場合や、逆に他営業所が旭川営業所の路線を運行する場合もあります。

高速あさひかわ号

旭川駅前と札幌駅前を結ぶ高速バスで、ジェイ・アール北海道バス、道北バスと共同で運行しています。2021年4月1日からは一部便が予約制となり、「予約制あさひかわ号」として運行されましたが、同年11月30日をもって休止。現在は全便が「高速あさひかわ号」として運行されています。

2024年3月29日からは、旭川管内の一般路線バス・都市間高速バスでは利用できなかったSAPICA・Kitaca・Suica等のICカード乗車券の代替として、高速あさひかわ号においてクレジットカードによるタッチ決済サービスが開始されました。

高速あさひかわ号の沿革

1961年11月1日：国道12号経由の特急札旭線を新設。
1974年12月1日：札幌 - 旭川直通便を廃止。特急滝旭線新設。
1984年9月1日：高速あさひかわ号を新設（高速区間：道央自動車道札幌IC - 岩見沢IC）。
1990年10月31日：道央自動車道旭川鷹栖IC供用開始に伴い旭川鷹栖IC経由に変更。所要時間を約2時間00分に短縮。40往復に増回。JR北海道バス（当時）と道北バスが新規参入、共同運行化。
2018年6月21日：旭川ターミナル廃止、旭川における全便の発着場所を旭川駅前バスタッチ7番に変更。
2020年12月1日：高速流氷もんべつ号および高速えんがる号の旭川経由廃止により、全便が高速あさひかわ号となる。
2021年4月1日：一部便を予約制とする（予約制あさひかわ号）。
2021年12月1日：予約制あさひかわ号休止により、全便が高速あさひかわ号となる。
* 2024年3月29日：クレジットカードによるタッチ決済サービスを開始（ジェイ・アール北海道バス便は2025年1月20日から対応開始）。

主な廃止路線

滝旭線・深旭線

旭川ターミナル - 納内 - 深川ターミナル - 音江 - 滝川ターミナルを結んでいた路線です。1974年5月15日に特急札旭線の一部を滝川ターミナルで系統分割したのが始まりで、2004年12月1日に深旭線が廃止され、空知中央バスの運行に一本化されました。

エアポートちとせ号

旭川ターミナル・深川ターミナルと千歳空港を結んでいた路線です。1990年4月10日に新設され、1992年3月31日まで運行されました。

芦旭線

旭川駅前と芦別駅前を結んでいた路線で、滝川営業所（旧芦別営業所）と共同で管轄していました。2021年10月1日に利用者減少に伴い廃止されました。

旭川ターミナル（廃止）

移転前の旭川営業所構内にあったバスターミナルです。3箇所のバス発着場と待合室・発券窓口を備え、各路線が発着していました。ターミナル廃止後は、旭川駅前バスタッチが主な乗降場所となり、一部路線では「1条7丁目」停留所も利用されています。

旭川営業所は、長年にわたり旭川地域の公共交通を支えてきました。路線の変遷やターミナルの移転など、時代の変化に対応しながら、これからも地域住民の足として重要な役割を果たしていくことでしょう。

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