北海道道661号士幌
然別湖線は、
北海道河東郡士幌町と
鹿追町を、
上士幌町を経由して結ぶ一般道道です。通称「士幌高原道路」とも呼ばれています。
概要
この道路は、計画当初から自然環境保護の観点による建設の是非が長期にわたり議論されました。その結果、
上士幌町上音更から終点までの区間は、
北海道知事の判断により建設が中止されています。
路線データ
起点:
北海道河東郡士幌町中音更(
北海道道134号本別士幌線交点)
終点:
北海道河東郡鹿追町北瓜幕(
然別湖)
総延長:24.971 km
実延長:18.764 km
重用延長:1.904 km
未供用延長:4.303 km
道路管理者:
十勝総合振興局 帯広建設管理部 事業課、
十勝総合振興局 帯広建設管理部 鹿追出張所
歴史
1969年(
昭和44年)
6月18日:路線認定
1973年(
昭和48年):未着工区間の建設中断
1997年(平成9年)
7月15日:事業再評価の対象となる
1999年(平成11年)
3月17日:未着工区間の建設中止を決定
事業再評価による建設中止
この道路は元々、
士幌町が町道として整備を予定していたものを
北海道道として認定した経緯があります。しかし、当初から自然環境保護団体などから建設に対する強い反対意見がありました。自然環境調査の結果、希少生物である
エゾナキウサギなどが確認され、生態系への影響が懸念されたため、トンネルを設けるルート案に変更されるなどの対策が検討されました。
しかし、
北海道が行った事業再評価において、以下の点が考慮されました。
1. 国立公園第1種特別地域であり、自然環境保全が強く求められる地域であること。
2.
国道274号や
北海道道85号といった代替ルートが既に確保されていること。
3. 費用対効果が低いと判断されたこと。
これらの点を総合的に勘案し、当時の
北海道知事である
堀達也氏が
1999年(平成11年)に建設中止を表明しました。
地理
通過する自治体
十勝総合振興局
河東郡士幌町
河東郡上士幌町
河東郡鹿追町
交差する道路
士幌町
北海道道134号本別士幌線 - 中音更(起点)
北海道道337号上士幌士幌音更線 - 中音更
鹿追町
北海道道85号鹿追糠平線 - 北瓜幕(建設中止のため実際には接続せず)
関連項目
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北海道の道道一覧