北海道道78号支笏湖線

北海道道78号支笏湖線

北海道道78号支笏湖線は、北海道千歳市と恵庭市を結ぶ主要地方道です。この道路は、支笏湖の西側を通過し、国道276号と国道453号を結ぶ役割を担っています。沿線には、北海道三大秘湖の一つであるオコタンペ湖畔や支笏湖畔といった景勝地があり、風光明媚なドライブコースとして知られています。

しかし、自然豊かな地域を通るが故に、厳しい自然条件に晒されることも多く、一部区間では通行規制が実施されています。特に、以下の区間は、通年または冬期に通行止めとなっています。

通年通行止区間: 千歳市美笛（美笛キャンプ場ゲート） - 千歳市奥潭（支笏湖オコタン湖畔・奥潭ゲート）間 (5.4 km)
冬期通行止区間:
千歳市奥潭（美笛ゲート、国道276号交点） - 千歳市奥潭（美笛キャンプ場ゲート）間 (1.7 km)
千歳市奥潭（奥潭ゲート） - 恵庭市盤尻（国道453号交点）間 (9.1 km)

歴史

この道路の歴史は、1963年（昭和38年）に千歳市道支笏湖周辺道路が開発道路として指定されたことに始まります。その後、1970年（昭和45年）に同道路が完成し、供用が開始されました。同年には、道道673号として路線認定を受け、1994年（平成6年）に現在の路線番号である78号に変更されました。

1972年（昭和47年）の札幌オリンピックでは、恵庭岳での滑降競技開催に伴い、施設建設や人員輸送に重要な役割を果たしました。

しかし、近年では、自然災害による被害が相次いでいます。1997年（平成9年）11月には、土砂崩れにより美笛キャンプ場ゲートから奥潭ゲートまでの区間が通行止めとなり、現在も通年通行止めの状態が続いています。また、2014年9月の豪雨災害以降、奥潭ゲートから国道453号交点までの区間も通行止めとなりました。一部区間は2017年5月に開通したものの、2020年6月には再び法面崩落が発生し、通行止めとなりましたが、2023年7月に再開通しています。

路線データ

起点：北海道千歳市美笛（国道276号交点）
終点：北海道恵庭市盤尻（国道453号交点）
総延長：16.240 km
実延長：16.212 km
重用延長：0.028 km
未舗装延長：5.384 km

道路施設

沿線には、以下の主要な橋梁があります。

第2オコタンペ橋（45 m、オコタンペ川）
第1オコタンペ橋（25 m、オコタンペ川）
ふれない橋（20 m、フレナイ川）
4号橋（20 m、沢）
1号橋（15 m、沢）
丹鳴橋（25 m、ニナル川）
美笛橋（40 m、美笛川）

地理

通過する自治体

石狩振興局
千歳市
恵庭市

交差する道路

千歳市
国道276号 - 美笛（起点）
恵庭市
国道453号 - 盤尻（終点）

北海道道78号支笏湖線は、美しい自然景観を楽しめる一方で、通行規制が頻繁に発生する道路でもあります。通行の際は、事前に最新の道路情報を確認することが重要です。

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