北爪弘子

北爪 弘子 — 日本の柔道家

北爪弘子（きたづめ ひろこ、1971年9月8日生まれ）は、群馬県佐波郡赤堀町出身の著名な柔道選手です。身長155cmで、現役時代には61kg級で活躍しました。彼女の得意技は背負投と一本背負投であり、その技術は多くの試合で証明されています。現在の姓は石川です。

人物について

北爪は、中学校1年生のときに親戚が営む柔道道場に入門を希望しましたが、当初は女人禁制のために断られました。しかし、彼女は諦めずに道場に通い続け、やがて師範が根負けして入門を許可しました。

その後、彼女は中学3年生の時に強豪校の東中学へ転校しました。常磐高校に進学すると、1年生の時には金鷲旗女子個人戦で3位を獲得し、全国高校選手権では1年生の時から2連覇を達成しました。3年生になると、強化選手選考会でも優勝し、その名を広めました。

1990年、埼玉大学に入学後も彼女の活躍は続きます。ここでも強化選手選考会で2連覇を果たし、正力杯では優勝を遂げました。また、アジア選手権での3位や福岡国際での優勝など成果を上げ、バルセロナオリンピックの代表候補として期待される存在となりました。

しかし、1992年の体重別選手権では、宮崎未樹子選手に敗れ、オリンピック代表の座は逃しました。このことは彼女にとって大きな痛手となりましたが、彼女はあきらめることなく競技を続けます。

1993年、北爪は体重別選手権で決勝に進み、住友海上の恵本裕子選手を破って世界選手権代表に選出されましたが、世界選手権では初戦で敗退しました。

大学を卒業するとあさひ銀行に所属し、体重別選手権で恵本選手に敗れたものの、1995年には全国女子体重別選手権で優勝を飾ります。しかし、1996年の体重別では中橋治美選手に敗れ、アトランタオリンピック代表には至りませんでした。

その後、淑徳中学の教諭に就任し、全国女子体重別選手権では再度2連覇を果たします。1997年にはワールドカップ国別団体戦で3位、フランス国際で優勝を遂げましたが、その後の世界選手権では思うような結果が出ず、7位に終わります。

主な戦績

北爪弘子の主な戦績は以下の通りです：

• - 1987年：金鷲旗 選手権 3位（無差別）
• - 1988年：全国高校選手権 優勝
• - 1989年：全国高校選手権 優勝
• - 1990年：強化選手選考会 優勝
• - 1991年：正力杯 優勝
• - 1993年：体重別 選手権 優勝
• - 1995年：全国女子体重別 選手権 優勝
• - 1997年：フランス国際 優勝

北爪弘子選手はその競技生活の中で数々の挑戦と成功を繰り返し、柔道界に名を刻みました。その実力と精神力は、数多くの柔道家に影響を与える存在となっています。

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