北町バイパス

北町バイパス（福島県福島市）

北町バイパスは、福島県福島市内の国道4号線（国道115号線重複区間）の一部を構成する、全長2.2kmの道路です。福島市北町交差点から岩谷下交差点までを結び、福島市街中心部と仙台方面を結ぶ重要な幹線道路としての役割を担っています。

概要

北町バイパスは、福島市北町交差点（福島日産自動車本社前）から岩谷下交差点までの区間を指します。全線にわたり片側2車線が確保され、特に北町から入江町にかけては上り線が3車線となっています。この道路は、モータリゼーションの進展に伴い、旧国道の交通容量不足を解消するために建設されました。

歴史

1960年（昭和35年）に工事が開始され、1966年（昭和41年）1月に完成しました。建設以前の国道4号線は幅員が狭く、交通のボトルネックとなっていました。バイパスの開通により、交通の流れは大幅に改善されました。しかし、現在では並行する在来国道は存在せず、北町バイパスが国道4号線の現道として機能しています。

特徴

交通状況

北町バイパスは、JRA福島競馬場に近接しているため、競馬開催期間中は特に交通量が増加します。また、春には花見山公園へのアクセス道路としても利用されるため、4月の花見シーズンも混雑します。競馬開催日と花見の見頃が重なると、大規模な交通渋滞が発生することがあります。

道路構造

岩谷下交差点の構造を見ると、北町バイパスから先は若干カーブしており、南東側に斜めに接続する旧道と直線的に結ばれていることから当時の様子が窺い知れます。なお岩谷下交差点から旧道へは、車止めがあるため自動車では進入できません。

主要地点

北町交差点（起点）

奥州街道が国道4号線の本線であった頃の名残を残す地点です。現在では、歩車分離式信号機（右折車両分離方式）と路線バス専用信号機が運用されています。

仲間町交差点

国道114号渡利バイパスの起点です。2008年（平成20年）に交差点名が標識で明示されるようになりました。西側の市道は都市計画道路腰浜町町庭坂線の一部として整備されており、万世町通りを経て国道13号（信夫通り）まで接続されています。

岩谷下交差点（終点）

国道115号中村街道が分岐する地点です。福島市音楽堂や信夫山へのアクセス道路が拡幅されたため、大規模な交差点となっています。歩行者と自動車の事故が多発したため、信号機の大型化や歩車分離化などの対策が講じられました。

北町バイパスは、福島市の交通を支える重要な道路であり、周辺地域の発展に大きく貢献しています。

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