北越後観光バス

北越後観光バス株式会社について

北越後観光バス株式会社は、新潟県の柏崎市を本拠とし、同県の中越地方北部および西部において地方交通を担っていたバス会社です。越後交通の地域子会社として1985年に設立され、長年にわたりサービスを提供してきましたが、2017年に越後交通と合併し、消滅しました。

沿革

この企業は、1985年10月16日に越後交通が100%出資する地域子会社として「越後交通観光バス株式会社」としてスタートしました。その後、同年11月1日に越後交通和山線の廃止代替バスとして運行を開始し、地域の公共交通機関として重要な役割を果たしました。1998年には社名を越後北観光バス株式会社に変更し、2002年4月には越後交通から一部の路線を譲り受け、本社を長岡市から柏崎市に移転。その後、社名は越後柏崎観光バス株式会社、最終的には2012年に北越後観光バス株式会社へと改称されました。

2017年に越後交通と合併という形で、北越後観光バスはその歴史に幕を閉じました。この合併によって越後交通が存続会社となり、北越後観光バスは解散しました。

本社と営業所

本社は新潟県柏崎市に位置し、越後交通の柏崎営業所内に設置されていました。また、小千谷営業所や長岡営業所、出雲崎車庫、岡野町車庫なども運営していました。これらの営業所は、地域のニーズに応じて様々な路線を展開しており、その多くは国や県からの補助金を受けながら運行されていました。

営業路線

北越後観光バスは、新潟県中部を中心に、信越本線や上越線の主要駅を結ぶ路線を運行していました。特に柏崎駅を起点とした各種路線が多く、柏崎総合医療センターや新潟工科大学前へのアクセス路線が設けられていました。例えば、柏崎駅から安田や五中などを結ぶ路線や、久米線、杉平線、そして出雲崎線などが運行されています。

柏崎駅南口発着の路線もあり、新潟産業大学や赤坂山公園などへのアクセスも提供していました。さらに、十日町や小千谷においても地域を結ぶ様々な路線があり、住民や観光客の移動を支えました。

車両

北越後観光バスの車両は、越後交通から移籍した車両や全国各地の中古車両を所有していました。合併前には、ノンステップバスや車いす対応の車両が多く在籍しており、バリアフリーにも配慮されていました。特徴的には、ロゴや回送表示が越後交通の他の子会社と異なり、独自のデザインが採用されていた点です。このような車両の特色は、国産4メーカーによるものがありました。

最後に

北越後観光バス株式会社は、その長い歴史の中で地域交通の重要な担い手として、多くの人々に親しまれてきました。しかし、交通機関のニーズが変化する中で、越後交通との合併により、ひとつの時代が終わりを迎えました。このような企業の動きは、地域交通の形を見直す上でも重要な意味を持っています。

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