北野町 (八王子市)

東京都八王子市北野町：多様な顔を持つ街

北野町は、東京都八王子市の東部に位置する、丁番を持たない単独の町名です。住居表示は未実施で、郵便番号は192-0906（八王子南郵便局管区）です。この地域は、浅川と湯殿川という二つの河川に挟まれ、京王線、中央線、横浜線、八高線といった複数の鉄道路線に囲まれているという、交通の便が良い立地条件を持っています。

地理と環境

北野町は、住宅と工場が混在するエリアで、卸売市場や物流センターが多数存在し、物流拠点としての側面も持ち合わせています。東部には北野工業団地があり、工業的な活動も活発です。周辺地域としては、東に大和田町、長沼町、日野市西平山、西に子安町、南に打越町、北に明神町が隣接しています。

町内を流れる主な河川には、浅川と山田川があります。これらの河川は、地域の自然環境を形成する重要な要素となっています。

地価

2014年（平成26年）1月1日の公示地価によれば、北野町535番26の地点で住宅地の地価は17万8000円/m²となっています。この数値は、都内郊外の住宅地としての北野町の価値を示しています。

歴史

地名の由来は、この地にあった天満社（北野天満宮）が鎮守であったことに由来しています。歴史を振り返ると、1874年（明治7年）に大区小区制により第九大区二小区となり、1878年（明治11年）には郡区町村制施行により神奈川県南多摩郡北野村となりました。

1889年（明治22年）の町村制施行により、近隣の村々と合併し由井村が成立、北野村は由井村大字北野となりました。その後、1893年（明治26年）には南多摩郡が東京府に編入され、1955年（昭和30年）には由井村が八王子市に編入され、大字北野は八王子市大字北野となりました。そして、1956年（昭和31年）に町名変更により八王子市北野町となりました。

土地区画整理事業は1966年（昭和41年）に始まり、1981年（昭和56年）に完了しました。この事業によって町区域が変更され、一部が隣接町に編入されるなどの変化がありました。

人口と学区

2017年（平成29年）12月31日現在の世帯数と人口については、詳細な数値は割愛しますが、この地域は一定の人口を擁しています。市立小・中学校の学区については、お住まいの地域によって指定された学校に通学することになります。

交通

鉄道に関しては、京王電鉄京王線の北野駅が最寄り駅です。町の北部では八王子駅も利用されることがあります。また、町内にはJR中央線、横浜線、八高線も通っていますが、駅は設置されていません。道路においては、国道16号、八王子バイパス、東京都道174号長沼北野線、東京都道160号下柚木八王子線（野猿街道）などが利用できます。また、山田川には上河原橋、中田橋、石田橋、下和田橋、中和田橋、北野橋などの橋が架かっています。

都市計画と施設

現在、都市計画道路3･3･2号線建設事業が進められており、住居の移転が進んでいます。

北野町には、国土交通省の出張所、警察署の交番、消防署の出張所、児童館、図書館分室、市民センターなど、行政施設が充実しています。また、清掃工場や下水処理場などの環境関連施設も整備されています。その他、卸売市場や工業団地、数多くの商業施設が点在し、多様な機能を持つ地域となっています。

その他

かつて存在した施設や、現在は撤退してしまった店舗もあります。また、給油所や飲食店、コンビニエンスストアなども点在し、生活に必要な施設は比較的揃っています。公園も複数あり、地域住民の憩いの場となっています。

北野町は、歴史と現代が交錯する、多様な顔を持つ街と言えるでしょう。

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