北陸鉄道7000系電車

北陸鉄道7000系電車

北陸鉄道7000系電車は、石川線で運用されている通勤形電車です。元々は東急7000系（初代）として活躍していた車両を、1990年（平成2年）に北陸鉄道が譲り受けたものです。

概要

石川線の老朽化した旧型車を置き換える目的で導入されました。全車が日立製作所製の電装品を搭載した車両を改造しています。導入当初からワンマン運転に対応しており、関連機器が搭載されています。

電装品は石川線の直流600Vに対応するため大幅に変更され、特に床下機器は原形を留めていません。元は全電動車編成でしたが、改造によりパンタグラフ搭載車を電動車、その他を制御車としています。

制御器はJR東日本103系のCS20A、主電動機は西武701系の日立製作所製HS836Frb (MT54)を使用するなど、各社からの廃車発生品を寄せ集めて構成されています。台車も種車のTS-701（パイオニアIII台車）から、電動車は西武701系のFS342、制御車はJRのDT21Tに交換されています。

車体周りはワンマン関連機器搭載以外に目立った改造はありませんが、7000形以外の編成には冷房改造が施され、北陸鉄道初の冷房車となりました。冷房装置はバス用のものを応用した床下設置型で、28,500kcal/hの能力があります。

正面床下には排雪器が新設され、連結器高さが変更されました。車体には北陸鉄道のコーポレートカラーであるオレンジ色の帯が巻かれています。

形式別概説

種車の違いや冷房装置の有無により、以下の3形式に区分されます。

7000形：モハ7000形とクハ7010形で構成される非冷房車。東急7000系の先頭車が種車。夏季は予備車扱い。
7100形：モハ7100形とクハ7110形で構成される冷房車。東急7000系の先頭車が種車。クハ7112は事故復旧の際にライトケースが変更されている。
7200形：モハ7200形とクハ7210形で構成される冷房車。東急7000系の中間車が種車で、先頭車化改造されている。行先表示は前面窓の内側に行先表示板を掲示する。

運用

空気圧縮機の換装や正面排雪器の通年装備化が行われた程度で、大きな改造は行われていません。2023年現在も石川線の主力として活躍しています。

かつては検査入場時に7000形が運用されることもありましたが、7700系導入により解消されました。

関連項目

弘南鉄道7000系電車
水間鉄道7000系電車
福島交通7000系電車
秩父鉄道2000系電車

外部リンク

石川線7100系 - 北陸鉄道

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