北風沙織

北風 沙織（きたかぜ さおり）

1985年4月3日生まれ、北海道出身の元陸上競技選手、指導者。専門は短距離走、特に100メートル競争。北海道釧路市に生まれ、江別市で育つ。江別市立大麻小学校、江別市立大麻中学校、北海道恵庭北高等学校を経て、北海道浅井学園大学（現在の北翔大学）生涯学習システム学部を卒業した。

人物

「沙織」という名前は、両親が歌手の南沙織さんのファンであったことにちなんで名付けられたという。2012年11月1日には、大学の後輩にあたる一般男性と結婚している。

競技歴

陸上競技選手の経験を持つ両親や二人の姉の影響を受け、自身も小学4年生からこの道を歩み始めた。小学校時代はバスケットボールクラブにも所属し、小学6年次（1997年）には、大麻ミニバスケットボール少年団の主将を務めた経験も持つ。

中学3年（2000年）時には、全国中学女子100メートル競争で優勝を果たす。高校に進学後、1年生と2年生の時には一時的に目標を見失い、成績が伸び悩んだ時期もあったが、祖父の逝去を機に再起を図る。その結果、高校3年次（2003年）には、ジュニア選手権、インターハイ、国体少年女子Aの100メートル競争において、主要タイトル三冠を達成する快挙を成し遂げた。

高校時代の指導者である中村宏之氏の指導を継続するため、大学は地元の浅井学園大学に進学した。大学在学中の2006年9月には、当時北海道記録となる11秒56のタイムをマーク。翌2007年のシーズン初戦となった静岡国際陸上では、予選でさらに記録を更新し、当時北海道記録であった11秒52を記録した。同年の日本インカレと日本選手権では、連覇を目指すも髙橋萌木子選手に次ぐ2位となったが、リレーメンバーとして世界選手権代表に初めて選ばれた。7月の南部記念陸上では、髙橋選手と同タイムながらも着差で上回り11秒64（追い風参考記録）で優勝、雪辱を晴らしている。

大学卒業後、社会人として北海道ハイテクACに所属。社会人となって初めての大会となった2008年4月の織田記念陸上100メートル競争では、自己ベストとなる11秒42を記録した。しかし、このレースではチームメイトの福島千里選手が11秒36の日本タイ記録を樹立し優勝したため、北風選手は2位となった。

その後、左脛の疲労骨折など度重なる怪我に見舞われ、3度の手術と長いリハビリ期間を経て、2010年5月15日に開催された札幌市陸上競技協会主催の記録会で競技復帰を果たした。この復帰戦では11秒94のタイムで1位となっている。

2016年に一度現役を退き、長男を出産。育児期間を経て、2019年に再び競技の場に戻り、現役復帰を果たした。

指導者として

現役復帰後、2020年10月には、恩師である中村宏之氏の勇退に伴い、選手を兼任する形で北海道ハイテクACの監督に就任した。しかし、2021年3月にハイテクACの監督を辞任。同年4月には、マスターズ陸上を視野に入れた自身のクラブチーム「北海道ブレーメンズ陸上部」を立ち上げた。2022年1月からは、自身の母校である北翔大学の陸上競技部監督を務めている。

主な記録

主な専門種目は100メートル競争である。

所属

北海道ハイテクAC（過去）

学歴

江別市立大麻小学校
江別市立大麻中学校
北海道恵庭北高等学校
北海道浅井学園大学（現・北翔大学）生涯学習システム学部

外部リンク

北風沙織 (@northwind0403) - X（旧Twitter）
北風沙織 (@saori.kitakaze) - Instagram
北風沙織 HP
北風沙織 - 日本陸上競技連盟の選手名鑑
Kitakaze Saori - ワールドアスレティックスのプロフィール（英語）

（その他、過去の報道記事や所属団体関連サイトへのリンクがある。）

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