十亀剣

十亀 剣（とがめ けん）の概要

十亀剣は1987年11月7日生まれ、愛知県豊田市出身の元プロ野球選手で、主に投手として活躍しました。右投げ右打ちの彼は、2012年から2022年まで埼玉西武ライオンズでプレーし、そのキャリアにおいて多くの記録を打ち立ててきました。彼はプロ野球界で特にサイドスロー投手として知られ、球速151km/hを記録しています。

経歴の始まり

十亀は小学4年生の時に地元の「豊田虎」で野球を始め、中学生時代には「豊田リトルシニア」に所属し全国大会にも出場しました。その後、愛工大名電高校に進学し、監督の指導のもと投球フォームをオーバースローからサイドスローに変更しました。高校在学中には全国大会での準決勝進出の経験もあり、当時のチームメatesには堂上剛裕や丸山貴史などがいました。

大学では日本大学に進学し、東都リーグ戦に参加。大学通算成績は1部で21試合、50回1/3を投げて防御率3.58という数字を残しました。卒業後はJR東日本に入社し、都市対抗野球大会での活躍を経て、2011年のIBAFワールドカップの日本代表に選出されました。

プロ野球選手としての道

2011年のドラフトで埼玉西武ライオンズから1位指名を受けて入団し、背番号21としてプロ生活が始まりました。ルーキーイヤーの2012年は、開幕から活躍しつつも二軍での調整を経て、シーズン通算で6勝0敗、防御率2.72の好成績を残しました。

翌2013年には開幕ローテーション入りを果たし、9回途中2失点などの成績を収めましたが、プロ初黒星を喫して以降は波があり、最終的に8勝8敗という成績に終わります。2014年はクローザーに指名されるも、その後の不振で先発に戻ることとなり、最終成績は4勝5敗でした。

2015年以降も安定した活躍を見せ、特に2017年シーズンには月間MVPを受賞するほどの調子を見せました。適応能力が高く、様々な役割をこなしましたが、徐々に故障の影響を受けるようになり、2022年には現役引退を表明しました。

引退後のキャリア

引退後は球団スカウトに転身し、特に若手選手の発掘に力を入れています。彼は、國學院大學のエース選手の獲得を強く推薦し、ドラフトでもその選手を獲得するなど、新たな道で成果を上げています。

私生活と特徴

十亀の投球スタイルはサイドスローであり、スライダーやカーブ、シンカーといった変化球を使い分けることが特徴です。一方でフィールディングには課題があり、プロ入りから8年連続で失策を記録するなど守備面での苦労もありましたが、2020年には初の無失策シーズンを達成しました。

彼の実績とキャリアを通じて、スカウトとしての才能も評価されている十亀剣は、今後も新たな才能を発掘し続けることでしょう。

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