丸山貴史

丸山貴史（まるやま たかし、1986年6月28日 - ）は、愛知県出身の元プロ野球選手で、投手として活躍しました。

プロ入り前

愛工大名電高校時代には、切れ味鋭い速球とスライダー、カーブを武器に、2003年春、夏、2004年春と3期連続で甲子園に出場しました。2003年の第75回選抜高等学校野球大会では、2回戦の対国士舘戦で5回から登板し、20人を被安打3、無失点に抑え、甲子園初勝利を挙げました。続く対近江戦では、3点ビハインドの場面で2回裏から登板し、立ち上がりこそ失点したものの、その後は無失点に抑えました。しかし、試合はチームの不振により敗退しました。夏の第85回全国高等学校野球選手権大会では、2回戦の対鳥栖商業戦に先発し、8回を2失点と好投しましたが、打線の援護なく敗れました。秋には明治神宮野球大会で優勝し、翌春の選抜大会出場を決めましたが、12月に右足を故障してしまいます。

2004年の第76回選抜高等学校野球大会では、1回戦で先発し、9回を9奪三振で完投勝利。準々決勝では、9回1失点15奪三振と好投し、準決勝も制して4連続完投勝利を達成しました。決勝では、3番手として登板し、打撃でも活躍を見せましたが、チームは惜しくも準優勝に終わりました。夏の県大会では、後に甲子園ベスト8に進む中京大中京に敗れ、4期連続の甲子園出場はなりませんでした。ドラフト会議では、ヤクルトスワローズから6巡目で指名され入団しました。

プロ入り後

2005年、キャンプと開幕は二軍スタートとなりました。二軍では主に先発として16試合に登板し、3勝4敗、防御率3.50と好成績を収め、10月2日に一軍に初昇格しました。同日の対阪神戦でプロ初登板を果たし、1回を無失点に抑えました。10月7日の対広島戦でプロ初の先発登板を果たし、5回1/3を4失点に抑えました。

2006年、開幕を二軍で迎えましたが、二軍では最多勝争いに加わるほどの好成績を挙げました。6月に一軍昇格を果たし、6月14日の対日本ハム戦でプロ初勝利を挙げました。その後も先発として起用されましたが、結果を残せず中継ぎに回りました。8月には2度の二軍降格を経験し、一軍定着はなりませんでした。イースタン・リーグでは5勝4敗、防御率4.62という成績でした。オフにはハワイ・ウィンターリーグに派遣され、防御率1位の1.32と好結果を残しました。

2007年は、一度も一軍に昇格することはありませんでした。イースタンでは61回を投げ、2勝5敗、防御率2.95という成績でした。オフには、前年に引き続きウィンターリーグ派遣が決まりましたが、渡米後に怪我をしてしまい、登板することなく帰国しました。

2008年、イースタンでは中継ぎとして6月中旬まで防御率0点台をキープする好投を見せ、6月21日に約1年10ヶ月ぶりに一軍に昇格しました。

2009年は、プロ入り後初めて開幕を一軍で迎えました。左のワンポイントとして起用されましたが、制球が定まらず、5月9日の対広島戦では1回を無安打3四球無失点という内容で、5月13日に二軍降格となりました。6月に一軍に再昇格しましたが、6月14日の対オリックス戦で、12点リードの場面で登板し、3連続四球を与え、1死も取れずに降板しました。翌日に二軍降格となり、制球難が改善されませんでした。10月1日に戦力外通告を受けました。球団から育成枠での再契約を打診されましたが、これを断り、12球団合同トライアウトに参加しましたが、獲得するプロ球団はありませんでした。

2010年からは社会人野球の西濃運輸に入部し、2011年オフに引退しました。現在は、名古屋市港区にある屋内野球練習場、名港スポーツセンター『練成館』にてピッチングコーチを担当しています。

詳細情報

年度別投手成績

記録

初登板：2005年10月2日、対阪神タイガース22回戦（明治神宮野球場）、9回表に3番手で救援登板・完了、1回無失点
初奪三振：同上、9回表に藤本敦士から空振り三振
初先発：2005年10月7日、対広島東洋カープ22回戦（明治神宮野球場）、5回1/3を4失点
初勝利・初先発勝利：2006年6月14日、対北海道日本ハムファイターズ5回戦（明治神宮野球場）、5回1/3を3失点
初ホールド：2006年7月14日、対読売ジャイアンツ9回戦（明治神宮野球場）、7回表に2番手で救援登板、1/3回無失点

背番号

57 （2005年 - 2009年）

脚注

関連項目

愛知県出身の人物一覧
東京ヤクルトスワローズの選手一覧

外部リンク

* 個人年度別成績 丸山貴史 - NPB.jp 日本野球機構

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