十二所 (鎌倉市)

十二所（じゅうにそ）に関する詳細情報

十二所は、神奈川県鎌倉市の北東端に位置し、横浜市金沢区と接しています。この地域は住居表示が未実施で、かつての熊野信仰に結びつく重要な場所でもあります。地名は、光触寺の境内にあった「熊野十二所権現社」に由来し、また民家が十二軒あったことから名付けられたという俗説もありますが、後者は公式には認められていません。

地理と歴史

十二所の初見は、文和4年（1355年）に光触寺の縁起絵巻『頬焼阿弥陀縁起』に見られる「十二所道場」という名称に含まれています。熊野社は「大倉の熊野堂」と称され、鎌倉地域における熊野信仰の中心でした。

歴史の中で、上杉禅秀の乱の際には、鎌倉公方の足利持氏が十二所を経由して逃げたという記録も残っています。さらに、天正19年（1591年）には徳川家康からの寄進状があり、建長寺や東慶寺の寺領がこのエリアに寄進されています。幕末には、五十八貫余の広大な寺領を有し、明治3年の調査では、十二所村には42戸、198人の住民がいたとされています。

地価

2023年1月1日の公示地価によると、十二所字鑪谷の地価は11万4000円/m2に達しており、地域の不動産価値は上昇しています。

世帯数と人口

2023年9月のデータでは、十二所における世帯数や人口の推移が示されており、地域の社会状況を把握するうえで重要な指標となっています。国勢調査によれば、過去から現在までの人口や世帯数の変化が明らかにされています。

学校

十二所に居住する場合の学区は、地域の市立小学校と中学校に関連して、2017年7月の段階で整理されています。これにより、地域の児童が通うべき学校も明確にされています。

交通とインフラ

交通面では、神奈川県道204号金沢鎌倉線が通っており、地域内外のアクセスが確保されています。行政の施設としては、鎌倉霊園が存在し、地域住民にとって重要な場所となっています。

名所・旧跡

この地域には多くの寺社や史跡が存在します。光触寺や明王院、十二所神社などの歴史的な場所があり、また国指定の史跡である朝夷奈切通もこのエリアに位置しています。これらの名所は、地域の文化や歴史を感じることができる貴重なスポットです。

郵便番号

十二所は郵便番号248-0001で、集配局は鎌倉郵便局に指定されています。このように、十二所は歴史と文化に富んだ魅力ある地域であり、住民や訪れる人々に多様な体験を提供しています。

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