十字街停留場

十字街停留場

十字街停留場（じゅうじがいていりゅうじょう）は、北海道函館市末広町に位置する函館市企業局交通部（函館市電）の停留所で、駅番号はDY20です。この停留場は元町西部地区へのアクセスが良好で、特にイベント開催時には運行指令員が配置され、効率的な乗客管理が行われています。

概要

十字街停留場は2系統及び5系統の乗り換えが可能であり、重要な交通ハブとなっています。ただし、函館バスへの乗り換えはここでは設けられていません。最寄りの電停として多くの利用者に親しまれているこの場所は、1883年10月30日に開業し、1941年には安全地帯が設置されるなど、長い歴史を持っています。2007年にはネーミングライツにより一時「十字街（明治館・赤レンガ倉庫群前）」と呼ばれましたが、その後元の名称に戻りました。2024年には函館駅前停留場方面へ約70メートル移動した新しい電停が供用開始予定です。

構造

停留場は2面2線のホームを有し、函館どつく前及び谷地頭行きの分岐駅として機能しています。往線と復線のホームは交差点に隣接しており、バリアフリー対応のスロープも設置されています。両方のホームには上屋があり、電車接近表示機によって電車の到着がわかる仕組みが整っています。電車が到着する際には、往線側では魚市場通に、復線側では宝来町と末広町でアナウンスと共に「はこだて賛歌」のメロディーが流れるため、利用者にとって親しみやすい環境が作られています。更に、魚市場通側には渡り線もありますが、通常は使用されていません。

操車塔

十字街の交差点付近には、過去に使用されていた操車塔が保存されています。この操車塔は高さ5.4メートル、直径1.9メートルの鉄筋コンクリート製で、1938年に設置されました。使用されなくなった1974年以降は無人化され、1995年まで内部の制御機器が使われていました。その後、道路拡幅工事に伴い一時撤去されましたが、保存のために移設されています。

交通アクセス・周辺環境

周辺には国道279号や北海道道675号が走っており、南部坂を挟んで函館山ロープウェイの山麓駅へも近接しています。また、近くには「十字街」バス停や函館タクシーの「ベイエリア前」停留所もありアクセスも良好です。周囲の名所には、日本最古の操車塔、金森赤レンガ倉庫、北海道坂本龍馬記念館などがあります。

文化的側面

この停留場に関する文化的な情報として、トミーテックのキャラクターコンテンツ「鉄道むすめ」のキャラクターは当停留場に由来する副停留場名が基になっています。さらに、周囲の商業施設や学校、行政関連の建物も多いため、地域の重要な交流の場となっています。

隣接する停留場

[函館市]]企業局交通部の停留場の中で、魚市場通停留場]と末広町停留場(D21)が隣接しています。このように、十字街停留場は[[函館市電の中でも特に重要な役割を持っているのです。

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