十島駅

十島駅の概要

十島駅（とおしまえき）は、山梨県南巨摩郡南部町十島に位置する東海旅客鉄道（JR東海）身延線の駅であり、県内で最も南にある駅です。1918年に富士身延鉄道線の終着駅としてスタートし、今日まで多くの歴史を持っています。

駅の歴史

十島駅の歴史は1918年8月10日に遡ります。この日は富士身延鉄道線が芝川駅から延伸し、この駅がその終点として開設されました。その後、同年の10月には内船南部駅に向けてさらなる延伸が行われました。そして1936年には駅の昇格が認可されました。1938年には鉄道省によって運営されることとなり、その後1941年に国有化されました。1972年には貨物業務が停止し、1972年には荷物取り扱いも廃止されました。また、1983年には無人駅へと変更され、1987年には国鉄分割民営化によりJR東海の駅となりました。1994年には駅舎が改築され、現在の形となっています。

駅の構造

十島駅は島式ホームを有する地上駅で、1面2線の設計です。線路はほぼ東西に走っており、駅舎は北側に位置しています。列車は駅舎側から1番線が富士方面、2番線が甲府方面への発着となっています。駅には側線が3本あり、そのうち1本は1番線の北側、残る2本は2番線の南側に配置されています。ホームへのアクセスは、坂を下った後にある遮断機と警報機のある構内踏切を通ります。また、待合所には大きな庇がついており、さらに駅の構内には身延工務区の休憩所も存在します。

利用状況

山梨県統計年鑑によると、十島駅の一日あたりの平均乗車人員は一定の数値を残しています。駅が無人化された1983年以降も地域住民にとって重要な交通手段となっており、周辺の集落とともに現代の生活に欠かせない存在となっています。

駅周辺の環境

駅の南側には富士川が流れ、周辺の地形はほぼ自然のままとなっています。駅からは十島集落と対岸の万沢集落が見え、国道469号を通じて両集落は結ばれています。十島集落内には簡易郵便局がありますが、万沢の方が規模が大きく、要所として南部町の支所や学校が立地しています。その他にも、駅近くには佐野川温泉もあり、訪れる人々にとっての癒しの場となっています。ただし、コンビニエンスストアは最寄りのもので3キロ以上離れています。

バス路線の利用

十島駅には南部町営バスの路線が発着しており、役場前行き、徳間行き、屋敷平公民館行きがあります。これらのバスは平日運行されており、地域住民の移動手段として利用されています。

隣接する駅

東海旅客鉄道（JR東海）身延線において、十島駅の隣には稲子駅と井出駅があります。これらの駅を通じて、利用者は広域的に山梨県内の各地へアクセス可能です。

十島駅はその歴史深い背景と自然豊かな環境により、訪れる価値のあるスポットとなっています。地域とのつながりを大切にしながら、今後も多くの人々に利用されることが期待されています。

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