十府ヶ浦海岸駅

十府ヶ浦海岸駅について

十府ヶ浦海岸駅（とふがうらかいがんえき）は、岩手県九戸郡野田村大字野田に位置する三陸鉄道リアス線の駅です。この駅は、美しい砂浜をイメージした「はまなす香る砂浜」という愛称で親しまれています。

歴史

この駅は、東日本大震災からの復興事業の一環として整備された米田高台団地の最寄駅として、野田村が建設費を負担して設置した請願駅です。総工費は約1億5,000万円で、全額が岩手県からの補助金で賄われました。

当初は「米田駅」（まいたえき）という仮称でしたが、2016年11月1日に現在の駅名「十府ヶ浦海岸駅」が正式名称として決定しました。駅の愛称は、2016年12月9日まで公募され、2017年1月18日に「はまなす香る砂浜」に決定しました。

実は、この場所にはかつて臨時駅である十府ヶ浦駅（とふがうらえき）が設置されていました。この臨時駅は、1986年から1994年までの夏季と、1999年の夏季限定で営業していました。

年表

2017年（平成29年）3月25日：三陸鉄道北リアス線の駅として開業。

駅構造

十府ヶ浦海岸駅は、単式ホーム1面1線の地上駅です。ホーム上には待合室が設置されており、利用者の利便性に配慮した構造となっています。

利用状況

詳しい利用状況については、公式なデータをご確認ください。

駅周辺

駅周辺は、観光スポットとして魅力的な場所が多くあります。

津波防災緑地公園と十府ヶ浦公園: 海岸沿いに整備された公園で、2017年に開園しました。この公園は、駅から北に離れた泉沢川や宇部川付近まで続いており、様々な施設があります。
海浜活動広場: 当駅付近は、この広場に属しています。
野田村立野田小学校: 地域の子どもたちが学ぶ小学校です。
十府ヶ浦海岸: 美しい海岸線が広がります。
ほたてんぼうだい: 野田村の特産品であるホタテを模した展望休憩施設です。
のんちゃんパーク: 遊具と東屋が設置された広場です。
多目的イベント広場: 円形ステージがあります。
はまなすハウス: 公園の管理施設です。
十府ヶ浦パークゴルフ場: 冬でも営業しているパークゴルフ場です。
ドッグラン: 「わんわんパークとふがうら」という愛称があります。
東日本大震災 大津波記念碑: 津波の教訓を後世に伝えるための記念碑です。
奇跡の東屋: 東日本大震災の震災遺構で、一部が破損したものの倒壊を免れた東屋です。現在は立ち入り禁止となっています。
国道45号: 駅の西側を三陸沿岸道路（バイパス）が、東側を現道が通っています。ただし、当駅付近には三陸沿岸道路のインターチェンジは設けられていません。

隣の駅

三陸鉄道リアス線における隣の駅は以下の通りです。

野田玉川駅 - 十府ヶ浦海岸駅 - 陸中野田駅

その他の情報

外部リンク: 三陸鉄道の公式サイトで、十府ヶ浦海岸駅の情報が確認できます。

まとめ

十府ヶ浦海岸駅は、地域の復興と観光振興に貢献する重要な駅です。美しい海岸線や公園施設とともに、地域住民や観光客に親しまれています。

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