千曲川橋梁 (しなの鉄道線)

千曲川橋梁は、長野県千曲市と長野市の間を流れる千曲川に架かる、しなの鉄道線の重要な橋梁です。屋代高校前駅と篠ノ井駅の間に位置し、全長は約460メートルに及びます。この橋梁は、トラス橋と桁橋という異なる形式の橋が組み合わさって構成されています。

概要

千曲川橋梁は、上り線と下り線で構造が異なります。

下り線
下り線は、鋼単純トラス橋4連と鋼単純鈑桁橋9連から構成されています。

形式: 鋼単純トラス橋4連 + 鋼単純鈑桁橋9連
橋長: 457m
径間割: 4×62.4m + 8×22.3m + 19.2m
基礎: 井筒基礎
施工: 駒井鐵工所・桜田機械工業

上り線
上り線は、鋼単純下路トラス橋5連と鋼単純鈑桁橋3連から構成されています。

形式: 鋼単純下路トラス橋5連 + 鋼単純鈑桁橋3連
橋長: 460m
径間割: 68.4m + 4×62.4m + 2×45.5m + 42m
最大支間長: 68.0m
総鋼重: 1,241トン
施工: 日本橋梁・日本車輌製造


歴史

千曲川橋梁の歴史は、1888年（明治21年）の信越本線開通に遡ります。当初は単線の錬鉄製ポーナル型下路トラス橋で、橋長は211.5メートルでした。その後、1919年（大正8年）にポニートラス橋3連などからなる新橋が完成し、旧橋は1925年（大正14年）に撤去されました。

1961年（昭和36年）には再度架け替えが行われ、現在の下り線となる橋梁が単線で架設されました。複線化に伴い、1974年（昭和49年）には上り線橋梁が架設されました。

1997年（平成9年）10月1日、北陸新幹線の高崎 - 長野間の開業に伴い、並行在来線である信越本線の軽井沢 - 篠ノ井間がしなの鉄道に移管され、しなの鉄道線となりました。

外部リンク
しなの鉄道 - 橋梁管理者
* 空から眺める千曲川・犀川 千曲川上流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所

千曲川橋梁は、地域の交通を支える重要なインフラであり、その構造や歴史は土木技術の変遷を物語る貴重な存在です。

もう一度検索