千葉胤連

千葉胤連は、戦国時代に活躍した武将であり、肥前国小城郡の晴気城を拠点とした城主です。九州千葉氏の一族に生まれ、父は千葉胤勝です。彼は、後に佐賀藩の基礎を築く鍋島直茂の養父としても知られています。

1541年、少弐氏の命により、鍋島直茂を養子に迎えましたが、1545年に龍造寺家純をはじめとする龍造寺一族が少弐氏によって殺害される事件が起こると、養子縁組は解消されました。この事件を契機に、千葉胤連は少弐氏を擁護する義弟の千葉胤頼と対立することになります。

その後、千葉胤連は龍造寺隆信と同盟を結び、1559年には少弐冬尚と千葉胤頼を滅ぼしました。この戦いで、千葉胤連は龍造寺氏の勢力拡大に大きく貢献し、九州千葉氏としての地位を確立しました。その後も龍造寺隆信と同盟関係を維持し、自らの所領をかつての養子である鍋島直茂に譲り、隠居生活に入りました。

千葉胤連は、少弐氏の家臣でありながら、龍造寺氏との連携を深め、激動の戦国時代を生き抜いた武将です。彼の決断は、九州地方の勢力図に大きな影響を与えました。また、養子縁組の解消や、実の弟との対立、かつての養子への所領譲渡など、その生涯には様々なドラマがありました。彼は、戦国時代の複雑な人間関係と権力闘争を象徴する人物の一人と言えるでしょう。

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