南公園駅

南公園駅（みなみこうえんえき）は、神戸新交通ポートアイランド線の駅として、兵庫県神戸市中央区、ポートアイランドの第一期開発地区である港島中町八丁目に設置されています。駅にはPL07という番号が付与されています。駅周辺には大型家具量販店のIKEA神戸や兵庫県立こども病院といった主要施設があることから、これらを冠した「IKEA・こども病院前」という副駅名が付加されています。

歴史

この駅は、ポートアイランド線が産声を上げた日、1981年 2月5日に開業しました。その直後の同年3月からは、ポートアイランドで開催された博覧会に合わせて多くの人が利用し、博覧会終了後の10月には、跡地にオープンした神戸ポートピアランドへのアクセス駅としても賑わいを見せました。

1995年 1月17日の阪神・淡路大震災は、駅の運営にも大きな影響を与え、ポートアイランド線は全線で一時運転を休止しました。しかし、同年5月22日には中公園駅から当駅を経由し北埠頭駅までの区間が復旧し、運転を再開しました。全線が再び運行できるようになったのは7月31日のことです。

神戸空港への延伸に向けた工事が進む中、軌道の切り替え作業のために、2004年11月と2005年9月には、終日全線での運転が見合された日がありました。そして、子供たちに夢を与えた神戸ポートピアランドは、2006年 3月31日にその歴史に幕を下ろしました。

駅名に関連する動きとしては、2008年 4月1日に命名権契約が導入され、「IKEA前」という副駅名が採用されました。これは、同年4月14日に近くにIKEA神戸が開業したことによるものです。駅の施設面では、同年7月18日にホームとコンコースを結ぶエレベーターが整備され、利用者の利便性が向上しました。命名権契約はその後も継続され、2011年7月には新たな契約が結ばれています。

そして、2016年 5月1日には、近隣に兵庫県立こども病院が開院したことを受け、駅の副駅名は現在の「IKEA・こども病院前」へと改称されました。

駅構造

南公園駅は高架駅舎となっており、一つの線路に対して一方にのみホームが設けられた単式ホームが1面1線の構造です。このホームは、中公園駅や三宮方面へ向かう列車が発着するために使われます。ポートライナーのこの区間は循環運転となっており、中埠頭・三宮方面への一方通行のみが運行されているため、逆方向にあたる市民広場駅や神戸空港駅方面への列車は当駅には停車しません。これらの方面へ行きたい場合は、一つ手前の中公園駅で乗り換える必要があります。

駅舎の内部構造としては、2階に改札口や自動券売機などが設置されたコンコース、3階にプラットホームが配置されています。改札内には、ホームとコンコースを結ぶエレベーターやエスカレーター、多目的トイレなどが完備されており、誰もが安心して利用できるよう配慮されています。駅周辺施設へのアクセスも良好で、駅の北側にあるUCC上島珈琲本社やその北側の歩道とは、2階レベルのペデストリアンデッキで直結しています。また、駅の南側も同様に2階レベルでIKEA神戸やポートアイランド南公園に繋がっており、歩行者の移動がスムーズに行えます。

ダイヤと利用状況

列車の運行頻度としては、日中の時間帯は1時間あたり6本の列車が発車しています。朝の通勤・通学時間帯にあたるラッシュ時には、おおよそ4分から7分間隔で列車が設定されています。

乗車人員の状況を見ると、2019年度の1日あたりの平均乗車人員は2,645人でした。これは、神戸新交通の全駅の中では12番目にあたり、ポートアイランド線内の駅では7番目に多い利用者数となっています。

駅周辺

南公園駅の周囲には、さまざまな施設が集まっています。駅の近くには、副駅名の由来ともなったIKEA神戸や兵庫県立こども病院があります。また、ペデストリアンデッキで駅と結ばれているUCC上島珈琲本社があり、その隣にはコーヒーの文化を学べるUCCコーヒー博物館があります。子供たちが科学に触れられる神戸市立青少年科学館（バンドー神戸青少年科学館）や、洋菓子メーカーのユーハイム本社も徒歩圏内です。憩いの場であるポートアイランド南公園や、職業訓練を行う港湾職業能力開発短期大学校神戸校なども駅の近くに位置しています。

隣の駅

神戸新交通ポートアイランド線（ポートライナー）における南公園駅の隣接駅は以下の通りです。

市民広場駅 (P06) ← 南公園駅 (PL07) → 中埠頭駅 (PL08)

※この区間は中埠頭・三宮方面への一方通行運転のみです。

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