南木曽駅

南木曽駅

南木曽駅は、長野県木曽郡南木曽町読書にあるJR東海中央本線の駅です。特急「しなの」の一部も停車し、駅舎内には観光案内所が併設されています。歴史ある駅として知られ、周辺にはハイキングコースや観光地が広がっています。

歴史

南木曽駅は1909年7月15日、三留野駅として開業しました。当初は一般駅として、三留野～坂下間の延伸開業と共に誕生しました。その後、官設鉄道の延伸や線路名称の変更を経て、1968年10月1日に現在の南木曽駅へと改称されました。

開業以来、数々の変化を遂げてきました。貨物や荷物の取扱いの廃止、駅舎の改築、簡易委託化など、時代の流れと共に駅としての役割も変化しています。国鉄分割民営化後はJR東海が運営を引き継ぎ、現在に至ります。

駅構造

南木曽駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線の地上駅です。1番線と3番線が本線、2番線が副本線となっており、保線車両留置用の側線も備えています。

駅舎は構内西側に位置し、ホームとは跨線橋で連絡しています。この跨線橋の窓には、鉄道車両を模した装飾が施されているのが特徴です。

現在は中津川駅管理の簡易委託駅となっており、営業時間は7:50～16:05です。窓口ではきっぷの販売のみ行われ、集改札業務は無人駅と同じように扱われています。

乗り場

2番線は、当駅始発・終着列車や一部の下り列車が使用します。かつては快速列車の上り方面に当駅始発の名古屋行きが設定されていましたが、現在は中津川駅で系統分離され、しなのを除いて名古屋駅から当駅に乗り入れる列車は存在しません。

朝夕を中心に、当駅と中津川駅を結ぶ列車も運行されています。しかし、塩尻方面へ向かう普通列車の本数は減少し、約2時間に1本の間隔となっています。

利用状況

南木曽駅の1日平均乗車人員は、年々変動しています。過去10年間のデータを見ると、ピーク時には400人を超えていましたが、近年は300人前後で推移しています。これは、地域社会の変化や交通手段の多様化などが影響していると考えられます。

駅周辺

駅の東側には、中央本線と平行して市街地が広がっています。かつての中山道三留野宿の中心部や南木曽町役場は、駅の北側に位置しています。

観光

南木曽駅周辺は、自然豊かな観光地としても知られています。信濃路自然歩道のハイキングコースが整備されており、妻籠宿までは約4kmの距離です。

また、南木曽町新交通システムのバス路線も利用可能です。妻籠・蘭・保神線、妻籠・馬籠線、坂下病院線など、複数の路線が南木曽駅前から運行されています。これらのバス路線を利用して、周辺の観光地へのアクセスが容易となっています。

隣の駅

* 十二兼駅 - 南木曽駅 - 田立駅

※特急「しなの」の停車駅については、列車案内を参照してください。

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