南東方面艦隊

南東方面艦隊の概要

南東方面艦隊は、1942年12月に日本海軍によって編成された艦隊であり、その司令部はラバウルを中心に設置されました。この艦隊は、主にニューギニア島の東部およびソロモン諸島周辺の海域を管轄しており、この地域は一般的にメラネシアと称されます。

組織の成り立ち

艦隊の形成に至る経緯としては、まず第八艦隊が水上部隊として南東方面を担当していました。しかし、その後第十一航空艦隊がラバウルに進出した際、第八艦隊はその指揮を受けることとなりました。この流れが南東方面艦隊の成立への基盤となったのです。

1942年12月に正式に南東方面艦隊が編成されると、第八艦隊および第十一航空艦隊を統括する形で指揮が開始されました。司令部の要員は第十一航空艦隊との兼任となり、効率的な指揮が可能となりました。

その後、1943年11月15日には第九艦隊が新設され、これも隷下部隊として南東方面艦隊に配属されますが、1944年3月25日には南西方面艦隊に転出しました。

戦況の変化

1945年にかけて、艦隊の指揮系統にも変化が訪れました。小沢治三郎中将が連合艦隊司令長官に就任しましたが、草鹿南東方面艦隊司令長官との間に先任順位の問題が生じました。日本海軍の慣例により、小沢の指揮系統からはずされ、大本営直轄部隊に変更されました。この影響で、終戦時にはラバウルやブインにわずかな警備隊を配置するだけの状況まで追い込まれてしまいました。

歴代司令長官と参謀長

南東方面艦隊の歴代司令長官は草鹿任一中将が1942年12月24日から終戦まで職務を全うしました。また、参謀長としては、中原義正少将が1942年から1943年まで、続いて草鹿龍之介少将、富岡定俊少将、そして入船直三郎中将へと交代していきました。

隷下部隊と編成

艦隊の編成は時代とともに変化しました。新編時の1942年では、第八艦隊、第十一航空艦隊、附属の第101航空基地隊が主要部隊でした。1943年11月の編成では、第九艦隊や多くの潜水隊、警備隊などが加わり、戦局の展開に応じた柔軟な運営が行われました。

1945年の時点では、艦隊は数々の警備隊や根拠地隊を含む大規模な編成となり、その中には横須賀や呉鎮守府からの特別陸戦隊、そして都合18隻の他軍艦なども含まれていました。

関連項目

南東方面艦隊はまた、日本陸軍の第八方面軍とも連携を持っていた可能性があります。日本海軍に関する文献、特に日本海軍人事手帳などの資料も参照されることがあります。

この艦隊は、大東亜戦争の中で重要な役割を果たしましたが、終戦を迎えるにつれて、その勢力は次第に縮小していったことが現れています。

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