南清水沢駅

概要

南清水沢駅（みなみしみずさわえき）は、北海道夕張市南清水沢2丁目に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）石勝線（夕張支線）の鉄道駅でした。駅番号はY22が付与されていましたが、夕張支線の廃止に伴い、2019年4月1日に廃駅となりました。

歴史

この駅は、日本国有鉄道（国鉄）の駅として1962年（昭和37年）12月25日に開設されました。開業当初は気動車の旅客のみを取り扱う駅で、駅員が配置されない無人駅でした。その後、1967年（昭和42年）11月1日には業務委託駅となり、一時的に駅業務が行われるようになりました。

しかし、1984年（昭和59年）3月31日には再び駅員が配置されない無人駅となり、簡易委託駅へと移行しました。国鉄分割民営化に伴い、1987年（昭和62年）4月1日からはJR北海道にその運営が引き継がれます。

夕張支線は、沿線人口の減少や施設の老朽化などにより存続が難しくなり、2019年（平成31年）4月1日をもって新夕張駅と夕張駅間の営業を終了しました。これに伴い、南清水沢駅も同日に廃駅となりました。

廃止時の駅構造

廃止時点では、単式ホーム1面1線を持つ地上駅でした。このホームで列車が発着するシンプルな構造です。駅業務は新夕張駅によって管理されており、簡易委託駅として窓口での対応も行っていました（窓口営業時間は5時45分から17時00分まで）。

駅周辺と地域拠点化

南清水沢駅の周辺は、かつて夕張南高校（現在の夕張高校）が移転してきたことを契機に、市街地が形成されました。夕張市が財政再建団体に指定された後、小学校や中学校もこの地区の一か所に統合されたため、学校が集まる文教地区としての性格も持つようになりました。

夕張市では、コンパクトシティの推進に向けた取り組みとして、清水沢地区を都市機能の拠点として集約する方針を掲げています。これを受け、夕張支線の廃止と関連して、近隣に複合拠点施設「りすた」が開設されました。この「りすた」は、廃止された夕張支線の代替バスをはじめ、都市間バス、真谷地地区などへ向かうデマンド交通といった様々な交通機関の結節点としての機能も担っています。

駅周辺には、国道452号線が通るほか、前述の拠点複合施設「りすた」があり、夕張市役所南支所、夕張市教育委員会事務局、りすた図書館などが集約されています。夕張鉄道（夕鉄バス）の停留所も「りすた」に設けられています。元々駅前には「南清水沢駅前」バス停がありましたが、鉄道廃止後のダイヤ改正で「南清水沢」に改称され、その後「りすた」の開設に伴い、同施設内に統合されました。

その他にも、夕張南清水沢郵便局、夕張市立ゆうばり小学校、夕張市立夕張中学校、北海道夕張高等学校といった公共施設や教育機関が集まっています。商業施設としては、コープさっぽろゆうばり店が駅廃止後の2020年9月17日に開店しています（駅廃止当時はACOOP南清水沢店が営業していましたが、2020年8月15日に閉店）。また、DCMニコット夕張店やセイコーマート夕張南清水沢店なども近隣にあります。

廃止後

駅が廃止された後、駅舎の跡地は改装され、そば屋「そば天国」として生まれ変わり、2020年4月1日から営業を開始しています。

隣駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）石勝線（夕張支線）：
沼ノ沢駅 (Y21) - 南清水沢駅 (Y22) - 清水沢駅 (Y23)

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