南港北出入口

南港北出入口（なんこうきたでいりぐち）

大阪府大阪市住之江区に設置されている南港北出入口は、阪神高速道路の重要な交通施設の一つです。このインターチェンジは、阪神高速の主要路線である4号湾岸線、5号湾岸線、そして16号大阪港線が接続する結節点としての機能を持っています。

南港北出入口の大きな特徴として、その構造が「ハーフインターチェンジ」である点が挙げられます。これは、一般的にあらゆる方向への出入りが可能なフルインターチェンジとは異なり、利用できる進行方向が限定されている形式です。具体的には、この出入口は阪神高速を経由して神戸方面や大阪市内方面から南港・咲洲地区へ向かう車両のための出口として機能し、同時に南港・咲洲地区からこれらの方面へ向かう車両のための入口としても利用されます。したがって、特定の方向からの進入や特定の方向への流出のみが可能な設計となっています。出入口に近接して、複数の阪神高速路線が交わる南港ジャンクションも併設されており、路線間の乗り換えも可能です。

この出入口を利用する際には、南港北料金所を通過します。料金所には合計5つのブースが設置されていますが、運用されているレーンは限られています。その内訳は以下の通りです。

ETC専用レーン: 3ブース
一般レーン: 2ブース

なお、料金所の最も左右両端に位置するレーンは、通常時は閉鎖されており、通行できません。利用可能なレーンを確認して進入する必要があります。

南港北出入口は、大阪のベイエリア、特に南港・咲洲地区への玄関口としての役割を担っており、周辺には多くの主要施設が集まっています。主な周辺施設は以下の通りです。

国際的な展示会やイベントが開催されるインテックス大阪
商業施設やオフィス、国際交流施設などが複合するアジア太平洋トレードセンター（ATC）
大阪湾を一望できる高層ビル、大阪府咲洲庁舎（旧称：大阪ワールドトレードセンタービルディング、WTCコスモタワー）
海の歴史や船に関する展示を行っていたなにわの海の時空館（施設は閉館しましたが、その遺構が近くにあります）
渡り鳥の重要な中継地となっている南港野鳥園
大規模な住宅街である南港ポートタウン
四国や九州への長距離フェリーが発着する大阪南港コスモフェリーターミナル

これらの施設へのアクセス拠点として、南港北出入口は非常に重要な役割を果たしています。

接続する各阪神高速路線における隣接する施設は以下のようになります。南港北出入口/南港ジャンクションは、各路線のキロポスト番号（例：4号湾岸線は4-02）で示されます。

阪神高速4号湾岸線:
泉佐野・関西国際空港方面
← (4-01) 天保山JCT/出入口
← (4-02) 南港北出入口/南港JCT
→ (4-24) 南港中出入口
→ りんくう・和歌山方面
阪神高速5号湾岸線:
神戸方面
← (5-01) 南港北出入口/南港JCT
→ (5-02) 天保山JCT/出入口
→ 天保山方面
阪神高速16号大阪港線:
* 大阪市内方面
← (16-06) 天保山JCT/出入口
← (16-07) 南港北出入口/南港JCT
→ 安治川方面

このように、南港北出入口は天保山ジャンクション/出入口と隣接しており、これらの施設が連携して広範なエリアへのアクセスを提供しています。南港・咲洲地区への主要な交通結節点として、この出入口は地域の発展を支える上で欠かせない存在です。詳細な情報や最新の交通状況については、阪神高速道路株式会社の公式ウェブサイトなどで確認することができます。

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