南町 (金沢市)

南町（みなみちょう）

南町は、石川県金沢市に位置する地名です。金沢都心部の主要な通りである国道157号（百万石通り）沿いにあり、武蔵ヶ辻と香林坊という二つの賑やかなエリアの中間に位置しています。地元では「みなみちょう」という独特のアクセントで呼ばれています。

地理

南町は、金沢市の中心部に位置し、交通の便が良いのが特徴です。百万石通りが南北に貫き、周辺には商業施設やオフィスビルが立ち並んでいます。

歴史

町の形成と発展

南町の歴史は、戦国時代にまで遡ります。永禄年間に一向宗が金沢御堂を拠点に寺内町を形成したことが、町の起源とされています。金沢御堂の南側に位置していたことが、町名の由来です。

明治時代に入ると、南町には第一国立銀行や保険会社などが進出し、金融街としての性格を強めていきました。太平洋戦争後には、金沢市内でも有数のオフィス街へと発展を遂げ、現在では200以上の事業所が本支店を構えています。

町名の廃止と復活

戦国時代から続く「南町」という町名は、1965年と1966年の住居表示制度の実施により、香林坊1丁目・2丁目、尾山町、高岡町に分割され、一度は消滅しました。しかし、町名が消滅した後も、国道157号の交差点名や北陸鉄道のバス停名に「南町」の名が残り続け、地域住民の間では汎称地名として親しまれてきました。

平成時代に入り、金沢市が進める旧町名復活運動の中で、南町にも再び光が当たりました。2008年1月には、金沢市旧町名復活審議会が南町の復活を答申し、同年11月1日に「南町」が正式に復活しました。オフィス街での旧町名復活は、金沢市では初の事例となりました。ただし、復活にあたってはコミュニティ組織を単位としたため、かつての町域とは一部異なっています。

世帯数と人口

2024年4月1日現在の世帯数と人口は、上堤町との合算で以下のようになっています。

世帯数: 記載なし
人口: 記載なし

学区

南町に居住する児童・生徒が通う市立小・中学校の学区は以下の通りです。

小学校: 記載なし
中学校: 記載なし

交通

バス

北陸新幹線の開業に先立ち、北鉄バスは2014年12月1日にバス停名称を「南町」から「南町・尾山神社」に変更しました。

南町・尾山神社バス停: 北陸鉄道、北鉄金沢バス、北鉄白山バス、西日本ジェイアールバスが運行

施設

教育

双葉保育園
双葉第二保育園

かつて存在した施設

中日新聞北陸本社・金沢中日ビル
北陸中日新聞
石川テレビ放送別館・石川さんカフェ
富山テレビ放送金沢支社
新生銀行金沢支店

参考文献

『角川日本地名大辞典 17 石川県』 - 角川書店
『石川県大百科事典』 - 北國新聞社
『書府太郎 石川県大百科事典改訂版』 - 北國新聞社

外部リンク

旧町名復活区域 南町 - 金沢市

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