南聡

南聡（みなみ さとし）は、1955年7月17日に東京都で生まれた、日本の作曲家です。

東京芸術大学大学院修士課程を修了しており、作曲を野田暉行と黛敏郎という二人の著名な作曲家に師事しました。1983年には、日本音楽コンクール作曲部門で2位を受賞（1位は該当者なし）し、その才能が広く認められました。同年、第1回ミュージックトゥデイ国際作曲コンクールに入選したことで、作曲家としてのキャリアを本格的にスタートさせました。

1983年からは、同人グループ「三年結社」を結成し、活発な活動を展開しました。その音楽活動は高く評価され、村松賞や文化庁舞台芸術奨励賞を受賞しています。また、国際的な音楽祭であるISCM（国際現代音楽協会）の音楽祭に2度入選、アジア音楽祭にも入選するなど、国内外でその作品が認められています。

教育者としての顔も持ち、1986年より北海道教育大学札幌校で助手、准教授を歴任しました。現在は、北海道教育大学岩見沢校の教授として、次世代の音楽家育成に尽力しています。また、日本現代音楽協会の会員、荒井記念美術館の評議委員、北海道作曲家協会の会員としても活動しており、日本の音楽文化の発展に貢献しています。

南聡の作品は、現代音楽の多様な表現を追求し、独自の世界観を構築しています。その音楽は、聴衆に新たな発見と感動を与え、日本の現代音楽シーンにおいて重要な存在となっています。

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