日本現代音楽協会

特定非営利活動法人日本現代音楽協会（JSCM）について

特定非営利活動法人日本現代音楽協会（Japan Society for Contemporary Music）、略称JSCMは、日本の現代音楽の発展を目的とする音楽団体です。国際現代音楽協会（ISCM）に加盟しており、会員は作曲家としての実績が認められた者のみで構成されています。入会審査は非常に厳しく、会員の作品はISCMの国際審査会で高い評価を受け、世界各国の音楽祭で演奏されています。

組織構成

JSCMは、正会員と準会員を中心に構成され、名誉会員と会友制度も設けています。会友には、朝日新聞社、NHK交響楽団、国立[[音楽大学]]、日本[[音楽著作権協会]]など、音楽界を代表する団体や教育機関が名を連ねています。役員は、会長、副会長、事務局長の三役をはじめ、理事、ISCM専任理事、会計監査役、会計担当理事で構成されています。専門部としては、国際部、事業部、演奏部、広報部などが置かれています。

歴代の役員には、池内友次郎、高田三郎、別宮貞雄、安部幸明、芥川也寸志、間宮芳生、松平頼則、清瀬保二、平尾貴四男、廣瀬量平、佐藤敏直、湯浅譲二、入野義朗、三木稔、林光、松村禎三、坪能克裕、松尾祐孝、夏田昌和、佐藤昌弘、福士則夫、小鍛冶邦隆、松平頼曉、三善晃など、日本の現代音楽界を牽引してきた作曲家たちが名を連ねています。現在では、山内雅弘、三枝成彰、安良岡章夫、糀場富美子などが理事を務めています。

歴史

JSCMの前身は、1930年4月28日に創立された新興作曲家連盟です。小松平五郎と箕作秋吉が発起人となり、伊藤昇、池譲、石井五郎、橋本國彦、笈田光吉、山本直忠、松平頼則、小松清、近藤柏次郎、斎藤秀雄、清瀬保二、菅原明朗、鈴木二三雄、塩入亀輔らが実行委員を務めました。1935年には「日本現代作曲家連盟」と名称を変更し、国際現代音楽協会に加盟しましたが、1940年に除名処分を受けました。その後、1946年に「日本現代音楽協会」として再発足し、池内友次郎、大木正夫、清瀬保二、小松清、平尾貴四男、宅孝二、山根銀二が創立委員となり、委員長には箕作秋吉が就任しました。同年5月には第1回演奏会を開催し、日本民主主義文化連盟にも参加しました。同年8月30日には、民主主義文化連盟後援のもと、第1回働く人々の音楽祭を主催しました。1949年には国際現代音楽協会に再加盟を果たしました。1962年には「現代の音楽展」が発足し、1967年には文化庁の助成を受けて「オーケストラ作品の上演」が開始されました。1983年には「現音作曲新人賞」が創設され、2019年には特定非営利活動法人となりました。

主な事業

JSCMは、現代音楽の発展と普及のため、様々な事業を展開しています。

現音・秋の音楽展: 会員の作品発表の場として、毎年開催されています。「現音作曲新人賞」の候補作品が演奏され、受賞者が決定します。
オーケストラ作品の夕べ: 文化庁の支援を受け、日本人作曲家によるオーケストラ作品を演奏するコンサートです。
ISCM“世界音楽の日々”の夕べ: 国際現代音楽協会（ISCM）の音楽祭（World Music Days）で入選した国内外の作品を上演するコンサートです。

これらの事業を通して、JSCMは現代音楽の普及と発展に大きく貢献しています。

関連情報

公式サイト
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