南部地方 (青森県)

南部地方の概要

南部地方は青森県の東部に位置し、江戸時代には南部氏によって支配されていた地域を指します。この地方は、青森県内で津軽地方とともに大きく二分されているのが特徴です。江戸時代の藩政に起因するこの分類は、地元の歴史や文化にも深く根付いており、現在でも地域住民のアイデンティティの一部となっています。

定義と区分

南部地方は、青森県を「下北地域」「上北地域」「三八地域」の三つに分けることができます。以下はそれぞれの地域についての簡単な説明です。

• - 下北地域: むつ市や下北郡（大間町、東通村、風間浦村、佐井村）を含む地域です。
• - 上北地域: 十和田市、三沢市、及び上北郡（横浜町、おいらせ町、七戸町、東北町、野辺地町、六ヶ所村、六戸町）を含む地域です。
• - 三八地域: 八戸市及び三戸郡（階上町、五戸町、三戸町、新郷村、田子町、南部町）から構成されています。

下北地域は「下北地方」と呼ばれ、推計人口は約62,283人です。一方、上北地域と三八地域を合わせた地域は「三八上北（さんぱちかみきた）地方」として知られ、推計人口は約453,275人に達します。これにより、三八上北地方は狭義の南部地方とも称されます。さらに、「二北」という呼称が下北地域と上北地域に共通して用いられるのも、両者がかつて一つの北郡であったことに由来しています。

青森県庁と地域区分

青森県庁は、県内を6つの地区に分け、それぞれの地域に地域県民局を設置しています。このうち、南部地方に相当するのは以下の三つの地区です。

• - 三八地域
• - 上北地域
• - 下北地域

各地域の人口や面積は時期によって変動するため、常に最新のデータを確認することが求められます。

気象庁による地域区分

気象庁では「南部」という言葉は使われていないものの、実際には南部地方に相当する地域を明示しています。特に二次細分区域では、旧・上北郡を二つに分け、一方は三八と組み合わせ、残りは上北として扱っています。特に気候に関しては、内陸の十和田市と海岸沿いの野辺地町では天候が異なる時があります。このような違いから、さらなる細分化が求められる姿勢も見受けられます。

南部地方の歴史

この地域は江戸時代には盛岡藩や八戸藩が支配していました。1872年には、弘前藩が南部藩の一部を統合する形で青森県の一部となり、その結果、現在の南部地方の形成につながりました。歴史的な背景を理解することで、南部地方の文化や伝統、さらには地域住民の生活様式をより深く知ることができます。

まとめ

南部地方は青森県の重要な地域であり、その歴史的背景や地理的特徴は地元の文化に深く関連しています。地域の人々の生活様式やアイデンティティを理解する上でも、この地方についての知識は欠かせません。

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