南野梅雄

南野梅雄

南野梅雄（みなみの うめお、1939年9月12日 - 2022年3月10日）は、日本の映画監督であり、大映京都撮影所において長きにわたり活躍しました。特に、勝新太郎主演の『座頭市』シリーズをはじめとする数々の作品に制作として関わったことで知られています。

生涯と足跡

1939年、南野梅雄は大阪市浪速区に生まれました。日本大学芸術学部を卒業後、映画の世界へ足を踏み入れ、大映京都撮影所に助監督として入所しました。その後、時代劇カメラマンとして著名な石本秀雄の三女と結婚し、家庭を築きました。彼の長男は憲法学者として九州大学で教鞭を執る南野森、長女は小説家として活動する村木嵐であり、芸術と学問の才能を受け継ぐ家族に恵まれました。晩年は京都市に居を構え、静かに過ごしました。

映画作品

南野梅雄は、数多くの映画作品で助監督や監督補を務めました。彼のフィルモグラフィーには、以下のような作品が含まれます。

座頭市御用旅（1972年、助監督）
本陣殺人事件（1975年、助監督）
将軍 SHŌGUN|将軍_SHŌGUN（1980年、監督補）
薄化粧（1985年、助監督）
十手舞（1986年、助監督）
座頭市（1989年、監督補）
浪人街（1990年、監督補）
豪姫（1992年、監督補）
エイジアン・ブルー 浮島丸サコン（1995年、助監督）

これらの作品群は、時代劇から現代劇まで幅広いジャンルに及び、南野梅雄の多才な才能を示しています。

テレビドラマ作品

映画のみならず、南野梅雄はテレビドラマの世界でもその才能を発揮しました。特に、『木枯らし紋次郎』や『新・座頭市』シリーズ、『必殺シリーズ』など、時代劇を中心に数多くの作品に携わりました。彼の参加作品には、以下のようなものがあります。

木枯らし紋次郎 第1シリーズ（1972年、助監督）
新・座頭市 第1シリーズ（1976年 - 1977年）
新必殺からくり人（1977年 - 1978年）
新・座頭市 第3シリーズ（1979年）
斬り捨て御免！第1シリーズ（1980年）
斬り捨て御免！第2シリーズ（1981年）
江戸の用心棒（1981年）
眠狂四郎無頼控（1983年）
司馬遼太郎の功名が辻（1997年）
新選組血風録（1998年）

これらの作品を通して、南野梅雄は時代劇の魅力を現代に伝え、多くの視聴者を魅了しました。

参考文献

南野梅雄「京都で江戸を撮る〜ロケ地ベストテン」
春日太一『天才 勝新太郎』（文春新書、2010年）
新・座頭市第1シリーズ
村木嵐
南野森

南野梅雄の業績は、日本の映像史に深く刻まれており、彼の作品は今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。

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