南防線

南防線について

南防線は、広西チワン族自治区の南寧市からトンキン湾（北部湾）に面した防城港市を結ぶ、中国国鉄の鉄道路線です。この路線は、地域経済の発展に不可欠な物流を支える重要な役割を果たしています。

路線概要

路線の起点は南寧市で、そこから南寧南駅までは湘桂線と線路を共有しています。南寧南駅から南南東へと進路を変え、欽州市を経由して南西に進み、最終的に防城港市に到達します。全長は173kmで、中国政府と広西チワン族自治区人民政府が出資した南防鉄路公司によって運営されています。全線が南寧鉄道局の管轄下にあり、非電化の単線となっています。

特に、防城港は船舶による輸出入の拠点であり、南防線はその貨物輸送を担う重要な役割を果たしています。

歴史

南防線の建設は1978年3月に南寧市で始まりました。その後、1986年12月に暫定的な輸送が開始され、1987年5月1日には全線が開通し、本格的な運営が始まりました。

1990年12月には、南防鉄路公司が設立され、路線の管理運営を担うようになりました。翌年の1991年には、全国鉄路貨物輸送網に組み込まれ、貨物輸送における重要性が高まりました。

1992年1月からは旅客輸送も開始され、人々の移動手段としても利用されるようになりました。2004年12月には、線路容量を増強するための改良工事が始まり、2005年10月に完了しました。この改良により、列車の運行本数は1日あたり15往復から55往復へと大幅に増加し、年間貨物輸送能力も1500万トンから2538万トンへと飛躍的に向上しました。

駅一覧

南防線には以下の駅があります。

南寧駅
南化駅（記載は一部省略）
南寧南駅
那羅駅
呉圩駅
大王灘駅
寧村駅
大元駅
那鋪駅
百浪駅
大擬駅
小董駅
大垌駅
馬皇駅
欽州駅
康熙嶺駅
茅嶺駅
防城駅
防城港駅

接続路線

南防線は、以下の路線と接続しています。

南寧駅: 南昆線
南寧南駅: 湘桂線
那羅駅: 邕南線
* 欽州駅: 欽北線、黎欽線



南防線は、広西チワン族自治区における重要な物流インフラであり、地域経済の発展を支える上で不可欠な存在となっています。

もう一度検索