南風崎駅

南風崎駅 (はえのさきえき)

南風崎駅は、長崎県佐世保市南風崎町に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）大村線の駅です。その読み方の難しさで知られています。

概要

かつて、現在のハウステンボス周辺に存在した浦頭港への接続駅として機能していました。特に太平洋戦争終戦後の1945年から1950年にかけては、中国や東南アジア各地からの復員者や引揚者が、この駅で専用列車に乗り換えていました。

昭和20年代初期の時刻表には、南風崎駅を始発とする東京行きの普通列車（下りは早岐行き）が、不定期列車として2～3往復掲載されており、当時の引揚援護局の活動を偲ぶことができます。

歴史

1898年（明治31年）1月20日：九州鉄道の駅として開業。
1907年（明治40年）7月1日：九州鉄道が国有化され、帝国鉄道庁に移管。
1945年（昭和20年）10月14日：駅より初の復員・引揚者（9,997人）が乗車。
1945年（昭和20年）11月24日：厚生省佐世保地方引揚援護局が針尾島に設置され、以後、南風崎駅からの復員・引揚者を受け入れ。
1950年（昭和25年）5月5日：佐世保地方引揚援護局が廃止。
1962年（昭和37年）2月15日：貨物取り扱いを廃止。
1971年（昭和46年）10月20日：荷物扱いを廃止し、無人駅化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道（JR九州）の駅となる。
2025年（令和7年）：ICカード「SUGOCA」を導入予定。

駅構造

早岐方面に向かって右側（諫早方面乗り場側）に、ステンドグラスが印象的な駅舎があります。相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、ホーム間は構内踏切で連絡しています。

現在は無人駅となっており、駅ホームには復員・引揚輸送に関する案内板が設置されています。駅舎の左側にはトイレが設けられていましたが、2022年頃から使用禁止となっています。

のりば

乗り場	路線	方向	行先
-	---	--	----
1	大村線	上り	諫早、長崎方面
2	大村線	下り	佐世保方面

利用状況

2010年度の1日平均乗車人員は15人です。

駅周辺

駅は佐世保市の南端部に位置し、駅の北側には大村線と並行して国道205号線が通っています。駅の西側には、ハウステンボスのデザインに合わせた寮があります。

南風崎郵便局
佐世保市役所宮支所
佐世保市立宮中学校
佐世保市立宮小学校

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■大村線

■快速「シーサイドライナー」：通過

■区間快速「シーサイドライナー」・■普通

ハウステンボス駅 - 南風崎駅 - 小串郷駅

外部リンク

南風崎駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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