卯月 (睦月型駆逐艦)

卯月（うづき）

卯月は日本海軍の睦月型駆逐艦の4番艦であり、その艦名は旧暦の4月に由来しています。この艦は1925年に竣工し、1944年に悲しい運命を迎えました。以下では、艦の歴史、戦闘への参加、最終的な沈没までの道のりを紹介します。

艦歴

太平洋戦争以前

卯月は1923年度の大正12年度艦艇補充計画の一環として計画され、同年7月に「第25駆逐艦」と命名されました。その後、1926年に竣工し、最初は佐世保鎮守府に配属されました。1928年に番号名から「卯月」へと改称され、その名で活動を始めました。

1930年には昭和天皇を供奉し、1937年からは支那事変に参加、さらには南支方面での作戦にも従事しました。1940年末には第二航空戦隊に所属し、真珠湾攻撃への参加に向けて準備を進めました。

太平洋戦争の緒戦

開戦当初の1941年12月、卯月はグアム島の攻略作戦に参加。1942年にはソロモン諸島方面の攻略作戦など、多くの重要な任務を担いましたが、ルーティン的なベースアップや損傷修理も時折行われることになります。

さらなる戦闘と運命

1943年、卯月はガダルカナル島やニューギニア方面の作戦にも関与し、数回の米軍の攻撃を受けることになりました。1944年に入り、さらに荒れた戦況の中で活躍を続けていましたが、次第に疲弊が見えてきます。

最終的な沈没

1944年12月、卯月はオルモック湾でアメリカ海軍の魚雷艇と交戦し、悲劇的に沈没してしまいました。この戦闘では、卯月に魚雷が命中し、艦は瞬く間に沈んでいきました。この結果、卯月は1945年1月に帝国駆逐艦籍から除籍されました。

武装

艦の最後の時点での兵装は、12cmの単装砲2門や61cmの3連装魚雷発射管、25mm機銃を備えていました。これらの武装を駆使して艦は数々の戦闘に挑みましたが、最終的には沈没へと至る運命を避けられませんでした。

歴代艦長

卯月には多数の艦長が在任しており、1926年から1944年までの期間に、多くの指揮官がその運営を担いました。艦長たちは艦の運命を共にし、海上での経験を積んでいきました。

参考資料

卯月に関連する詳細な資料や戦史は、多くの文献に記載されています。これらの記録を通じて、卯月の艦歴や戦闘の実態をさらに深く学ぶことができます。これまでの日本海軍艦艇の歴史の一部を担った卯月に関する理解を深めることができるでしょう。

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