原団地

原団地（はらだんち）

原団地は、福岡県福岡市早良区に位置する地域で、行政地域と住宅団地としての役割を兼ね備えています。この地域は約18.26ヘクタールの面積を有し、2023年3月末の時点で人口は3,425人とされています。また、郵便番号は814-0023です。

地理

福岡市の中心部から西南西に約6キロメートルの距離にあり、早良区のやや北に位置しています。周辺の地域には、北側には市道鳥飼姪の浜線を挟んで室見があり、東および南方面では「原」と接し、西側には金屑川を挟んで南庄と隣接しています。原団地の内訳は、主に都市再生機構（UR）が提供する賃貸住宅が多く見受けられます。さらに、整体的に都市の生活便宜を考慮し、スーパーマーケットや商店街、郵便局などのサービス施設が団地の中心に配置されています。

河川

地域の西側には金屑川が流れ、この川は室見川水系に属する二級河川です。金屑川沿いには遊歩道や公園が整備されており、住民たちの憩いの場として利用されています。

都市計画

「福岡市都市計画マスタープラン」に基づく原団地の都市計画では、幹線道路である市道鳥飼姪の浜線沿いには、商業、業務、サービス施設及び中高層住宅が連なり、これを「沿道軸」としています。また、金屑川の河川沿いは、自然環境や景観の保全を図りつつ、散策やリラックスの場として「河川緑地軸」に位置付けられています。土地利用計画によると、原団地は中層住宅ゾーンに分類され、良好な住環境の維持とともに、老朽化に対する適切な対策が求められています。更には用途地域も明確化され、北側の鳥飼姪の浜線周辺は第一種住居地域、その他は第一種中高層住居専用地域に指定されています。

語源

「原団地」という名称の「原」は、室町時代にさかのぼる村名「原村」に由来しています。1889年には大字名の「原」となり、1967年に一部が「原団地」として正式に名前が定められました。

人口

原団地の人口動態については、福岡市の住民基本台帳に基づくデータが存在しており、定期的に集計されています。

交通

道路

この地域には幹線道路が整備されており、福岡市が管理している市道も多く存在します。

鉄道

原団地内には鉄道の駅はありませんが、北方には福岡市地下鉄空港線が通っており、最寄りの駅は藤崎駅（約1.0〜1.9キロメートル）と室見駅（約1.1〜1.7キロメートル）です。

バス

交通アクセスの一環として西日本鉄道によるバスが運行されていますが、町内には停留所はないものの、最寄りの停留所が利用可能です。

施設

原団地には、公共の施設や公園、緑道が整備されており、地域住民の生活基盤が支えられています。また、教育機関としての大原幼稚園が存在しますが、公立の小学校や中学校は町内には直接ないため、校区はそれぞれ福岡市立大原小学校及び原中央中学校に所属しています。

商業施設

地域には原団地整備時に計画的に設けられた商業施設群があり、スーパーマーケット「サニー原店」や「原団地商店街」のように小規模店舗も展開されています。更に、原団地と接する市道原683号線の南側（原四丁目）には他の小型店舗が連なっており、住民の便利な購買のニーズを満たしています。

このように、原団地は福岡市早良区における住民の生活基盤が整った地域であり、その利便性と自然環境の調和が特徴的な地域と言えるでしょう。

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